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自然と戯れた活動記録
by じゅりあ
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蝦夷地のヒタチオビ

さて、3回の遠征ビーチコを経て 2種の北海道産ヒタチオビをゲットする事が出来ました。
どれも太平洋側のもので日本海側でもは採集していないので(見た事ない)まだまだ結論は出せませんが
今時点でわかってる事 わかって来た事、予測される事を記してみたいと思います。
当然自論なので学術的結論として信用はしないで下さいね。(^_^;)
だいたい、私もまっっっったく貝の事も もちろんヒタチオビの事も よく知りもしないのですから。

まずは、先日の採集品。
d0318386_1821798.jpg
エゾヒタチオビ Fulgoraria prevostiana selebrosa
左3つが一昨日の採集品で、一番右は初回に採集した物です。9-14.5cmのエゾヒタチオビ。
初回の14.5cmは結構大型の部類だと思いますが・・・。(この「・・・」の意味は後で。)

こちらは同じく今回採集したサガミヒタチオビとエゾヒタチオビの殻口側の画像。
d0318386_1828029.jpg

今回採集したエゾヒタチオビ3個のうちの2つには、プロトコンクが残っていてプリティー♡
d0318386_18284553.jpg


色んな学術的(?)本や論文が出ていますが、(論文は凡人には理解出来ない上に閲覧も高くて全て見た訳ではない)
ザッと調べても 色んな論があり決定した終わった物ではないみたいです。(ヒタチオビについて)
私が見た所、北海道に居るのはホンヒタチオビの仲間。

ヒタチオビには、前にも書いた様に
イトマキヒタチオビ属・ニシキヒタチオビ亜属・ホンヒタチオビ亜属
ニクイロヒタチオビ亜属・ウスヒタチオビ属・サオトメヒタチオビ属
の6属が存在する様です。
(ものによっては5亜属にサオトメヒタチオビ属がサオトメヒタチオビ亜属とチイサヒタチオビ新亜属に分かれる。と書かれている物もある。)

そのホンヒタチオビ属には、今の所
サガミヒタチオビ 生息域 北海道沖~駿河湾  水深50-450m 殻長 95-220mm
ダルマヒタチオビ     銚子沖、(台湾海峡?)   50-450m   95mm
オオヒタチオビ      北海道沖~相模湾   50-600m   165-230m
エゾヒタチオビ      北海道西岸~佐渡島沖   50-200m   95-135mm
マボロシヒタチオビ    相模湾   150-200m   95-125mm
ホンヒタチオビ      相模湾~銚子沖   20-100m   95-135mm
ナガヒタチオビ      銚子沖   250-800m   130-180mm
の7種があげられている様ですが、北海道に居ると言われているサガミヒタチオビについては
説によってはホンヒタチオビの北方型だとか言われ その名前さえも図鑑に載せられていない事も多いのです。
(又、ダルマヒタチオビも違う属に変る事も考慮中らしい。←見た事ないヒタチオビ)

そしてホンヒタチオビとは、こんなの。
d0318386_1957172.jpg

反対側。後の話の為に部位の説明付きで見づらい面もありますが。
d0318386_2011330.jpg
この2つ、見た目も同じものとは思えない位ですが、採集地域が違い
この辺は地域性とか個性とされる様です(有り得る範囲の変異)。(^_^;)
(左 千葉産、右 岩手産)

しかしどうでしょう。このホンヒタチオビと呼ばれる物と採集したサガミヒタチオビが同種に見えるでしょうか?
どちらかと言うと エゾヒタチオビの方がホンヒタチオビに似ていると私は思います。
実際、エゾヒタチオビがホンヒタチオビの北方型だと言う人もいます。
そして歩いて両方の欠片も集めた所、どちらも15-20cm以上になる個体もあるのではないか?と見ました。(残念ながら今の所大きい個体の完品(もしくは完品に近い)採集品がないので断言は出来ません。)

学術的な書物では、サガミヒタチオビと言う名は載って来ません。
又、サガミヒタチオビの学名は、Fulgoraria prevostianaと付けられていますが、ものによってはホンヒタチオビにこの学名を当てているものがあります。
たぶんホン=サガミとの見解の所でしょうが、
ホンヒタチオビの学名は、Fulgoraria megaspira angulosa です。
しかしmegaspiraとはマボロシヒタチオビの学名でもあって、このマボロシヒタチオビには変異型が多いらしいのでホンにこの名が付けられているのも私としては不本意な気もする。(笑)
単純に「ホン」と言う名は基本種に付けられるべき意味の名であって、そう言う意味では、ホンヒタチオビにprevostianaを当てるのは妥当とも言えますね。
なんだかゴチャゴチャわからなくなりそうですが。
(ちなみにprevostianaで検索するとヘビが出てきます。(^_^;) フランスの博物学者の名前らしい)

で、話を進める前に 私の持ってる書物だけでは怪しくて、もとろんさんのお持ちの物も見せて頂きました。
そちらにもサガミヒタチオビは載っておりませんでした。
特徴として、

ホンヒタチオビ
10cm  殻はやや厚く 鋭い縦助がある
殻表に帯状に連続した褐色の折れ線模様がある 軸唇は半月形の滑層に覆われ
2-4個の壁は内在 相模湾~外房の水深50-450mの泥底に住む
別名サガミヒタチオビ

オオヒタチオビ 
20cm 殻は薄く大型 鋭い縦助がある
殻表にはホンヒタチオビと似た電光状の帯があるが灰褐色の粗い殻皮に覆われて模様が良く見えないが
軸唇の滑層下でその存在がわかる
殻口は広く外唇は薄い 北海道沖~相模湾の水深50-600mの泥底に住む

と書かれていました。
ちなみに私はこの手の 厚いとか薄い 鋭いとかなめらか 模様や色の表し方が理解出来ません。人によって感覚が違うからです。
沢山の画像を出される方がよっぽど理解出来ます。
2-4個の壁は内在 とは、巻の中心部 殻口の水管部の柱にネジネジの巻跡(?)みたいのがガクフボラ科の貝にはあるのですが、そのネジりの数の事かな?と思われます。
ここでもホン=サガミとされています。
それではなぜ生息域を北海道~と書かないのでしょう?
又、変異の多いマボロシヒタチオビの事を ホンヒタチオビやエゾヒタチオビなどよりかなり細長く褐色の模様がハッキリ出る。と書いている方もおります。

一つ参考画像として。
d0318386_22404272.jpg
こちら参考として 左から 「購入した」エゾヒタチオビ・ホソヒタチオビ・イトマキヒタチオビ
そもそもホソヒタチオビはニシキヒタチオビ属ですし、イトマキヒタチオビはイトマキヒタチオビ属です(イナズマ柄のハッキリしている種の属)。

加えて 「ホンヒタチオビ亜属」の学名はNipponomelonです。
ニッポンメロンガイ~♪(笑)
そう、あのメロン貝(ヤシガイ)と似ています。まぁ、同じガクフボラ科ですからー。
そうして見ると このイナズマ柄に褐色の柄帯、ヤシの実の様な殻皮はその遺伝子を受け継いでいると見て間違いなさそうです。

そして、ここから考察。
確かに エゾヒタチオビはホンヒタチオビの北方型だ。と言われると フォームもそっくりで、少しワイルドになったホンヒタチオビに見えなくはありません。
しかし、プロトコンクの形大きさ、色柄等には個体差があるので と言われても
どう見てもサガミヒタチオビ(仮名として)とホンヒタチオビ(もしくはエゾヒタチオビ)が同じものとは見えません。
どうですか?

サガミヒタチオビは プロトコンクは中くらいの大きさで丸っぽい。縦助は大きく滑らかで、貝色も薄い。
しかしエゾヒタチオビは プロトコンクは小さく細く 縦助は荒く殻表は皮をかぶったように乾燥して見える(ザラザラ)。
個体変異と言われる物は同種と思われる中で見られませんでした。
あまりにも違うダロ・・・。別種として名前が上がらない訳がわかりません。
そして大きくなる個体がいる。
d0318386_11582530.jpg
ベース個体はどちらも10cm程のもので、螺塔と下の裾巻の割合がザッと1:2(以上)なので 少なくても15cmオーバーにはなると言う証拠の欠片。
その両種の大型のをそのままオオヒタチオビとして勘違いしている人がいるのではないかと 色々画像を見ていると思われる物が多々あります。
が、私的には、サガミヒタチオビとエゾヒタチオビの「両方の」殻質持ち、且つこの様に
d0318386_2392876.jpg
螺塔・殻口の四角っぽくイカツイものがオオヒタチオビではないかと推察しております。
(赤い印が大事であって、モデルのヒタチオビはオオヒタチオビではありません)
残念ながら確証するための個体を今回採集出来なかったのですが、過去にホームでみつけた物達がそうではなかったかと思っています。
d0318386_23124492.jpg
(2014年4月 発見物。擦れ個体の為持ち帰えらず)

実物が手元にないので・・・勝手に申し訳ございませんが、久慈のまちなか水族館「もぐらんぴあ」さんで飼われていたオオヒタチオビ2体の画像をお借りします。(スイマセン!!)
d0318386_23143917.jpg
d0318386_2315587.jpg
これが、オオヒタチオビ ですね。

d0318386_23153977.jpg
水管殻がキザな巻前髪の様で
雰囲気的に 巨人の星の花形満や ちびまる子ちゃんの花輪くん的なものを醸し出している気がしますが、
まったくボケボケした目で癒されますな~。(爆)(爆)

只今、復興新規開館した様で(?) おめでとうございます! こちらの水族館にも頑張って頂きたいですね。
是非、日本のヒタチオビ展とかやって下さい。(^_^;)

 
殻だけで侃々諤々やっても仕方ない事で やはり生体の様子やDNAレベルでの検証の方がハッキリするのでしょうね。

 
ちなみに化石としては、ヒタチオビは三紀鮮新世後期に急速に増加したのではないかと見られている様です。
現世のヒタチオビは北海道からベトナムまで生息しているらしいが、
化石種は北部太平洋東から西まで、ニシキヒタチオビ亜属らしい5種がカリフォルニアの中新世・鮮新世の層からも出ているそうです。
わりと新しいのですね・・・。
もちろん 今年は化石もゲットしますよー。
 
 

by jurijuri555 | 2016-04-03 12:36 | | Comments(4)
Commented by fossil1129 at 2016-04-03 18:37
素晴らしい入れ込み方で、さすがじゅりあさんと思っています。

こうなれば、記載論文を読むしかありませんね。
標準語も怪しい関西弁のぢぃサンからすれば、英語もフランス語も無理です。
Commented by jurijuri555 at 2016-04-03 19:12
fossil1129さん
ね、まっしぐらでしょー。(^_^;)
いやー、40年45年前の論文読んでもねー。
閲覧だけで何千円もかかって古くて訳わかんないのはガッカリ度がハンパない気がして。
今が知りたいので鳥羽でヒタチオビ亜科モノグラム買いましたよ・・・。
まったく英文読めないけど。(泣)
Commented by もとんろ at 2016-04-04 18:46 x
どぅもです(+∀+)。
ふぁ〜....今回もりきがはいってまするですね。
めっさ「ヒタチオビ」っていっぱい書いてあります。。。
ヒタチオビチオヒビチオ
チオチオビチヒビチヒビ
オヒヒタチオビチヒタオ
ビチオチオオヒオビオタ
オヒビオヒヒタチチオヒ
読んでいると目がチラチラとヒタチオビしてきます(+∀+;)。
マジンコ同定するならば、fossil1129さんがお書きのように、
論文チェケラッチョ必要と思います。
古い論文と言っても、本来は、それを基準に判断するものでしょうし
後の論文には同物異名に関しても書いてあると思うます
(場合によっては図鑑より新しい情報かもです)。
もし個体変異もケッコーあるのだとしたら、
実物を見比べて判断するのが難しくなっちゃうです。

>タチオビは三紀鮮新世後期に急速に増加したのではないかと見られている様です。

この件、何に書いてあるのか、いつかこっそり教えてくらさい。
私も読んでみたいです(+∀+)。。。
Commented by jurijuri555 at 2016-04-04 19:38
もとんろさん
こんばんは。
私もチビチオビチビチこんがらがりそうに何度もミスタッチしていましたよ。(笑)
話も8分目で、確かに元論文からアレはこうなりました。コレはそーなりました。と話が新しく塗り替えられているのですが
元もそうだけど新しくそーなったのも「なんで!!!」なのですよ。
ゲノム検査の結果 とか言うならわかるけど誰がどーしてそう決めるのかわかりません。
読み解くのも英文読めないので無理っす。(^_^;)
全てシノニムだそうですよ。(笑)
とにかく『変異がゴイス」なんだって。(爆)
あ、エゾヒタチオビはホンヒタチオビ はそうらしいっすよ。
でもってサガミヒタチオビもシノニムなんでしょうね。
まったくサガミの言葉はで出来ませんでしたが。
じゃあなんでそんな名があるのでしょうね???
サッパリわかりません。
やっぱ、その名前無し―!!ってのもアリの様です。
これらのカンカンガクガクが最新のかは知りませんが 化石の話もモノグラム記事からです。
そー言ってるのは横山・鹿間両センセらしいっす。
だからもう何十年も前の人・・・
ヒタチオビ・ガリレイは居ないのかい。
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