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自然と戯れた活動記録
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2017年 07月 02日 ( 1 )


過去と現代の出会い

暑く・・・なったのかな。(^_^;)
気が付くと7月になっていました。
セール解禁(笑)、海開き の季節ですね。
つまり もう今年も半年が過ぎたと言う事で、ため息しか出ません。
じゅりあです。

ほんとにグズで、今日はいつのか 海で拾って来た貝のクリーニングなどをしていました。
ビーチコ行っては、拾って来ても大抵そのまま放置。
貝によっては、乾燥して割れたり殻が剥がれたりしてしまいます。
d0318386_13593573.jpg

ビーチコーミングの何が楽しいの?と思われるかもしれませんが、
これは三紀四紀の貝化石に興味のある方にとっては、れっきとした現世種との共通点とヒントを探す「採集」の1つになるのです。
絶滅や進化、劇的な気候や環境の変化での生息種の変化もあるかもしれませんが、大抵は同じ物が住んでいるものです。
d0318386_14704.jpg
H龍のキリガイダマシと現世(現世の助が擦れてる)
ただし、現世のキリガイダマシはこの近辺の海ものではありません。(^_^;)
道産ではありますけど。
この近くの海でのビーチコはした事ありませんが、札幌近くの日本海側では わりとレアものです。
キリガイダマシ、ツリテラの生息世代も長く、これが出るとわりと浅海、ツノガイが出るとわりと深海 の「感じ」がします。(汗)
ほんとは300mぐらいの中深海ぐらいまで居るし 逆にツノガイは種類にもよりますが100mぐらいまでの貝だったりもするんですけどね。
温度は、ツリテラは寒海域 ツノガイは暖海域のイメージもありますが、どちらもそれなりの耐性はあると思うので これらだけでの判断は難しいです。

d0318386_15181383.jpg
H龍のナミガイと現世のナミガイ。
化石種、チッサ。(^_^;)
もうこれは沖の近場の砂地生息。完全浅海種。

d0318386_15243720.jpg
カガミガイとコベルトフネガイ(現世)
確か、この辺からも化石が出ると思った。
是非採集したい わりと好きな貝だ。どちらも浅海の貝。

d0318386_153244.jpg
マコマー。がsp.とされるのは、類似種が多いんだよね。(^_^;)
最近見てて思うんだけど 絶滅種とされるのか 和名をつけると「ムカシ」なんたら貝とか呼ばれる様な現世とは別種の〇〇さんiが多い。(笑)
しかしオルドビス紀から居る貝がそうそう短期間で変るのが多くはないと思うんだよねー。
ま、あまり追及しても難し過ぎて私にはわからないけど。

d0318386_1554132.jpg
タマガイなんかも 海岸歩いてると小さい類似の巻貝も多くて
こんなのもコザノジュールには紛れていてもおかしくもないと思うし 又逆にタマガイとか言ってて こんな微小貝の種類じゃないの?とか思ってしまいそうだが
やはり色々とサンプル集めていると 見ただけで貝殻の作りとか違う(ちゃんとタマガイだ)とわかる。

そんな訳で、化石だけでなく現生種も見ていると お前誰やねん。と言うのも大体わかる様になって来る。
d0318386_15565123.jpg
エゾボラモドキさんちゃいまっかー?(笑)
S3Bのボラ。

で、イガイですよね。と言ってたモーライのイガイ。
d0318386_1614160.jpg
同定して頂き、Mytilus cf. coruscus Gouldとなりました。
cf.とは、似ていると言う意味です。
大変おありがとうございました。m(_ _)m
(ちなみに良く見るsp.は、属はコレっぽいが種小名(しゅしょうめい)は不明、もしくは未種)
つまり、イガイに似ている。
見ての通り、手前が現世イガイ、左が化石。
上がエゾヒバリガイ、右のはムラサキイガイ、小さいのはヒメイガイ。
(全てモーライ浜産 の若貝(化石に合わせた)。成貝は20cm近くになる。ヒメで成貝は5cm。)
見ての通り、イガイとするには少し幅が太い。
ムラサキイガイとするには助が強い。
ヒバリガイとするには、殻の中腹から殻頂にかけて太くなる特徴がない。
助の事だけ取ると 貝によっての成長痕の付き方は個性がある。
(これがvar.バリエーションにもなる。フォームと言うのも「貝殻」では使われる事が多い。)
どちらにしてもシンカイヒバリガイではない以上、深海貝ではないが、世界では深海でイガイが見つかった例もある様だ。
又、他種についても化石としてそこの群生に紛れる事がある。
この場合は、例えば、クジラや流木などにくっっいてそこに行った。などと推測される。
(面白い例では大型の魚に食べられて別の場所で発見されるのもある。(死んだ後腹の中から))
鯨骨化石もみられるし 沈木なんてのも最近深海の新種微小生物の成育床として注目されているものね。
イガイだって、100mぐらいまでは頑張れるんだから ころがっちゃった奴がいたっておかしくはない。(笑)
この場所としては、珍しい化石であるには変わりない。

又、参考に探してもイガイとイガイの化石って出てこないのね。
d0318386_18193663.jpg
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しょーがないので自分トコから四紀イガイとチカノ。
どっちも違う。(^_^;)
やはりこうなるとS3B等奥の三紀イガイも参考に狙ってみたくなっちゃう。(苦笑)

でね、よく地層の堆積において「整合」なんて書かれたりするけど(下から古い順に堆積していて捻転などない)、
モーライ層の層厚が650m以上と言われているが海底においてこの辺すべてがモーライ層のみとは限らないのではないか。などと考えると下の晩の茶話層とか露出している部分とかあっても不思議ではない。
実際に先日はこんな白粒の混じった石を拾っている。
d0318386_16585283.jpg
海底では層厚100m
とされているが、モーライ川の中流域では350m以上あるとされ、海底からの漂着か川からの流出かは不明だが、マコマを主流にした層らしいのでやや浅海貝が出る事も予想される。
又、上の10B層も指摘されたが、ほとんど海岸域では化石はみられないらしい。
文献上でも確かに浅海のウバトリガイぽいのが入るらしいが化石自体がレア。
もちろん出てもおかしくはないけど、ここの10B層って私が見た感じフツーの原野土。(汗)
イガイのノジュール泥岩はモーライ海底のソレと同じに見えたけどね。(^_^;)
機会があれば岩石同定とかもかけてみたいですね。
色々面白い過去と現世の結びです。
 
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※追記

フネソデガイとナミガイ について。
d0318386_14485994.jpg
左上から2個 H龍化石、下モーライ化石のフネソデガイ。右現世のナミガイ。
d0318386_14504594.jpg
一番上は未クリーニング。二番目のは右が欠けています。
d0318386_145133.jpg
H龍の2個。モーライのは片貝です。
ここまで見ただけで違いに気付くと思いますが、
d0318386_14513146.jpg
こんな差が。
丸み・長さ等々の比率が違う。

そして、フネソデガイの蝶番(ちょうつがい=合わせ)の所の鉸歯(こうし)はギザギザ。
d0318386_14551831.jpg
同じYoldia(別のソデガイ(現世合弁))の鉸歯(内側から見た)。
d0318386_14564885.jpg
ギザギザ。

ナミガイ化石の鉸歯部(見づらいけど)
d0318386_14572623.jpg
現世ナミガイ( Panopea japonica)↓
d0318386_14574596.jpg


by jurijuri555 | 2017-07-02 15:16 | Comments(6)