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自然と戯れた活動記録
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豆ウニ

気になってたマメウニの続き やっとまとめられたので投稿。

まずはおさらい。
「マメウニとは」、
棘皮動物門ウニ綱タコノマクラ目マメウニ科に属する海産動物の総称。
世界最小のウニ類を含むグループ。
直径1cm未満で、表面は微小な棘で覆われる。
口は下面中心に、肛門は口と殻縁の中間部に位置する。体色は白色から淡黄色。
水深数十mの砂泥中に産する。
日本近海には、殻が丸みを帯びたニホンマメウニFibularia japonica、ミナミマメウニF. ovulum、
ナガマメウニFibulariella acuta、殻が平たいボタンウニEchinocyamus crispusなどが産する。

とあるが、種族で表すと正確には、
タコノマクラ目の中の科の1つで、上記では全部マメウニ科の様に読み取れるが、
Echinocyamidae 科 (実は和名は正式に付いていないのだが、付けるなら ボタンウニ科)
とマメウニ科に分かれていて

ボタンウニ科に
  Echinocyamus van Phelsum, 1774 ボタンウニ属があり、
    Echinocyamus crispus Mazzetti, 1893 ボタンウニ が居る。

マメウニ科に マメウニ属と コメツブウニ属があり、
  Fibularia Lamarck, 1816 マメウニ属 には
    Fibularia japonica Shigei, 1982 ニホンマメウニ と
    Fibularia ovulum Lamarck, 1816 マルマメウニ が。

  Fibulariella Mortensen, 1948 コメツブウニ属 には、
    Fibulariella acuta Yoshiwara コメツブウニ が居る。

なので、ボタンウニは別の科だし、
こうして見ると コメツブウニ(ナガマメウニ)は属が違うので「マメウニ」ではないとわかる。
acutaの事を「豆」ウニと言っても良いけど(小さいウニと言う意味でなら)
正確にはマメウニ(科)の一種と書くか 和名で言うならコメツブウニと書いて欲しい。

又、上記ではovulumをミナミマメウニと書いているが今は(?)マルマメウニと言うらしい。
 
豆ウニ_d0318386_13230772.jpg
左上がタマゴウニ。(Echinoneus cyclostomus タマゴウニ科でタコノマクラ目でもないEchinoneoida 目)
ま、「豆」ウニの一種として。
右上はボタンウニ。
左下がマルマメウニで
右下がニホンマメウニの一種と言うか和名がないのでカイガイマメウニとか
クリベルムマメウニ(英読み)か・・・。(^_^;) Fibularia cribellumとなるのか・・・。(の意味は後で)

マルマメウニは名の通り丸々していて厚みがある。
豆ウニ_d0318386_13233136.jpg

これがコメツブウニ。
豆ウニ_d0318386_13234743.jpg
右はタマゴウニだが、
上記のタマゴウニはちいさくてマメウニ類と混同されそうが タマゴウニは本来2cm以上になる大きい物です。
数mmのコメツブウニと比べるとこんなに差が出る。
 
 
又ウィキによると「マメウニ」には、
現世種6種
Fibularia cribellum de Meijere, 1903
Fibularia japonica Shigei, 1982
Fibularia nutriens H.L. Clark, 1909
Fibularia ovulum Lamarck, 1816
Fibularia plateia H.L. Clark, 1928
Fibularia volva L. Agassiz, 1847

化石種21種
Fibularia abrardi Lambert, 1924 †
Fibularia africana Checchia-Rispoli, 1929 †
Fibularia alabamensis Cooke, 1959 †
Fibularia barbadosensis Kier, 1966 †
Fibularia cimex Lambert, 1938 †
Fibularia cyrenaica Checchia-Rispoli, 1929 †
Fibularia damensis Kier, 1972 †
Fibularia dubarensis Kier, 1957 †
Fibularia excavata H. L. Clark, 1945 †
Fibularia farallonensis Cooke, 1961 †
Fibularia gracilis (Tournquist, 1905) †
Fibularia gregata Tate, 1885 †
Fibularia jacksoni Hawkins, 1927 †
Fibularia junior Lambert, 1928 †
Fibularia kieri (Tandon & Srivastava, 1980) †
Fibularia minuta Palmer, 1949 †
Fibularia rhedeni Lambert & Jeannet, 1928 †
Fibularia sadeki Lambert, 1932 †
Fibularia sandalina Szorenyi, 1953 †
Fibularia scrobiculata Lambert, 1931 †
Fibularia sulcata Lambert, 1928 †
があるらしい。

なんでも画像を勝手にお借りする訳には行かないので(汗)
こちらを見て頂くと もう花紋もわからん管足孔の穴あきマメウニだけど
http://www.sciences-de-la-terre.com/Fibulariidae.php
ニホンマメウニFibularia japonica は花紋の穴全体が中央に寄っているが、
みなさんももってる穴あきマメウニも私のも 日本で採れるが
Fibularia cribellum と言う種の方では・・・と思われていて
意外とニホンマメウニを見ない。
なのにコレ(cribellum)には和名はない様だ。(?)

又、このページ内にある
 Echinocyamus platytatus
も日本では見ないのか。
 
 
そして正確ではないかもしれないが、日本で出るマメウニの化石種としては、
Fibularia acuta Yoshiwara
Fibularia australis Desmoulins
Fibularia craniolaris (Leske)
Fibularia cribellum De Meijere
Fibularia ounlum Lamarck
Fibularia species
とある。
Fibularia acuta Yoshiwara はFibulariella acutaの事で何度も言うがマメではなくてコメツブウニ。
ここからして間違ってる・・・。

又、ボタンウニの化石と言えば 瑞浪でも出るらしいが、
誰が検証したのか みなさんEchinocyamus crispusと書いているが 見た目はそうは見えない。
特に裏側のお尻の穴が下過ぎる。
「肛門は口と殻縁の中間部に位置する。」と上記にも書かれているが、
たぶん瑞浪の物は前回も書いたが、Pseudastrodapsisの仲間のミニカシパン類じゃないの?

ボタンウニでは日本古生物データベースでは、沖縄の
Echinocyamus crispus Mazzetti
Echinocyamus prostratus Nisiyama
が載っている。瑞浪産のボタンウニの表記はない。
瑞浪産のカシパン類が載ってるのは、Kewia minoensis
他にも
K. elongata(Nisiyama、1940)
K. nipponica (Nagao。1928)
K.parva(Nisiyama、1940)
が日本で出ている。
もう一度 調べ直してみては・・・。
決して 化石と現世を離して考えてはいけない。が、又、安易に同じ種とも考えてはいけない。
と最近思います。

コメツブウニなんか 良く見ると形状の違うものがあるのでは・・・と言われているそうで、
米粒型と卵型があると言われていて(難しい判断だが)、こんな感じかな~。
豆ウニ_d0318386_13504061.jpg
ええ~・・・っ・・・もうボタンウニの幼体ではないかとも思えるが(私の献体が間違ってるのかもしれないが)
「コメツブウニの卵型個体と米粒型個体における叉棘の形態的相違」と言う論文が出されていて、
要するに感じの違う二者を生体で調べると叉棘(さきょく)
 http://bios.sakura.ne.jp/gf/2003/uni.html
が違うので別種だろ!! って事らしい。
かーーーーっ、もう見えん世界だわ。(汗) 乙です。
 
 
違う・・・と言うのと少し変るが、又化石に戻って、
同時にいつも謎に思っていたが サンショウウニ。

サンショウウニは、
Temnopleuridae A. Agassiz, 1872 サンショウウニ科 の
  Temnopleurus L. Agassiz, 1841 サンショウウニ属のウニで、
    Temnopleurus apodus シロツブサンショウウニ
    Temnopleurus hardwickii キタサンショウウニ
    Temnopleurus reevesii ハリサンショウウニ
    Temnopleurus toreumaticus サンショウウニ
の4種が日本に居るらしい。

サンショウウニは、内湾の砂礫(されき)底に産する暗緑褐色のウニ。殻径4cm、棘長1cm以下。
裸殻の表面に多数の溝や孔が彫り込まれていて、植物のサンショウの木肌に似ているところから名づけられた。
棘の色には変異があり、黒っぽいものから明るい紫紅色のものまであるが、つねに濃淡の横縞を有する。
本州中部以南、インド洋、西太平洋の浅海域に分布する。
近縁種として、棘の根元が黒いキタサンショウウニT. hardwickiiと
肛門が中央 部から外方にずれて開口するハリサンショウウニT. reevesiiがある。
 <参照>
 http://rimi.or.jp/dobutumenu/c/echinodermata/
 キタサンショウウニ
 ちなみにニホンマメウニも載ってる

 http://diving.tank.jp/sports/fish/etc/kyokuhi/u19_harisansyo.htm
 ハリサンショウ

で、化石のサンショウウニをみんな「キタサンショウウニ」Temnopleurus hardwickii
と言うが、どこで普通の緑のサンショウウニと見分けたの???
棘の根元が黒いとか化石で見分けられる訳じゃないのに・・・。
殻の違いを教えて下さい。
サンショウウニの棘は扁平であるが、キタサンショウウニは扁平でない、ってのも見たが
全産地、棘も出ているって事なんですね。ねっ。
キタサンショウウニ、北海道道南まで生息地になっているが、現世を見た事もなくて
かなり疑心暗鬼で神経に触る種なんですよね。(笑)
是非是非 生体を2個欲しいデス!!!(生体標本と殻標本にしてその他のサンショウと比べるのに)
 
 
又余談ですが、サンショウウニ科にはサンショウウニ属の他に
Temnotrema A. Agassiz, 1864 コデマリウニ属があり、
  Temnotrema sculptum A. Agassiz, 1863 コデマリウニが居る。
豆ウニ_d0318386_14212092.jpg
これ???
なんか色んな柄と色があるらしく、赤や茶のも持っていた様な気がするんだけど どこへ行ったか・・・。
小さいと コデマリなのか別種の幼体なのかわからないし管理にも困るわー。(^_^;)


参考にその他 ミニウニ・ボタンウニ の参考サイト
http://www.jagvives.jazztel.es/presentaciones/clypeasteroida%201.htm
ただし、私のPCではセキュリティー最強にしているので見られない。(笑) とだけ伝えておきます。
特に脅威はないかと思いますが 自己責任で。

他にも 色々と気になる事はあって、ミニカシパンの話に戻ると
Scaphechinus  ハスノハカシパンの化石についても
なんでもハスノハ S. mirabilis と書かれているが、
S. tsudai(Morishita、1950)
S. griseus(Mortesen、1927)
S. raritalis(Nisiyama、1951)
など他にも ホクヨウもね、日本では出ているので
ちゃんと見てねー。って前回も言ったけどね。
あ、間違った~。なんてアルアルだけど 私みたいなドシロートはすぐ信じて間違いのルーブの始まりになり
あとあと大変苦労するので、ソコんトコよろしく。みたいな。(丸投げ)
ほんとシロートがあれ?と思って調べるのは大変なのよ・・・。デラ疲れた。(笑)
 
 
本日の生体標本。
豆ウニ_d0318386_14315342.jpg
マツカサウニ (右は殻) ※こちら後日再確認してバクダンウニではと訂正いたします。(右殻はマツカサウニ)
 今年の私の年賀状のウニですね。(^_^;)
 松と笠とか なんだかめでたそうな気がして・・・。

こちら、普通は手のひらに乗るサイズが一般的なのですが、たまーにデカイ奴が居て(いや大きくなるんだけど)
15cmオーバー、20cm弱、大きな物で初めはマツカサとは思えないぐらいでした。
殻にしてしまいたい所だけど 小さな個体の生体標本は持っていましたが 見事な枝っぷり(笑)なので
まんま標本に・・・。
生体でしたが、生きウニも超可愛くて どの種より好みの動きでした。ウニウニウニ・・・
失敗したー。早々に設備投資しておけば良かったな~。しかし温帯生物は温度管理も神経使うし
まだ少し難しいかな・・・。

で、その他の部位の観察。
豆ウニ_d0318386_15051124.jpg
意外と太い棘。何か付いてる・・・。
初めはフジツボとか???と思ったが
豆ウニ_d0318386_15063003.jpg
アンモみたいな・・・有孔虫?ゴカイ?
これは???
豆ウニ_d0318386_15072328.jpg
赤いのは何でしょうね。
中身入り有孔虫?


by jurijuri555 | 2018-04-01 06:30 | | Comments(6)
Commented by fossil1129 at 2018-04-01 14:32
ウニの化石種については
間違っていることも多いようです。

部分的に確定的に言われていることでも
真偽を疑ってかかった方がいいかもしれません。

きちんと研究して、素人にも分かるように解説して下さる研究者が出てきてほしいですね。
Commented by Macrowavecat at 2018-04-01 19:22 x
標本の整理では、なんとか名前ははっきりさせたいところですが、やっぱり難しいですよねー。ウニとか棘皮動物は調べるのも難しいし。特に化石は。
Commented by jurijuri555 at 2018-04-01 20:07
fossil1129さん
わからないから素直に へー。とラベル作るのですが、
右脳の話じゃないけど なんか変だな~・・・と言うモヤモヤが段々大きくなって
気になってしょうがないんですよねー。(笑)
私が違うと思っても プロじゃないし研究者でも学者でもないし限界があり、
違うんじゃない?と言った所で誰かが認めてくれる訳でもなく
すんごく腑に落ちないままなんですよねー。
早く訂正して。と説に願います。(笑)
Commented by jurijuri555 at 2018-04-01 20:15
Macrowavecat さん
特に1個に対しては、現世でも個性と言う物があるし変異の個もあるし
化石なんて時に「絶滅種」と言われると何も反論できないし
進化とか 化石化過程の変形とか色々入ると まったく説得力なくなっちゃいますよね。
だけど 右脳が違うって言ってうるさくて(笑)モヤモヤモヤモヤ落ち着きません(^_^;)
とりあえず、北海道の産物の解析を少しづつでも再検討して頂きたいな~とか・・・。
時にこの辺の三紀あたりは現世の先祖でもあり現世でも居る種も多いので大切感が高いと思うんですよね~・・・。
シダリスやウルトラブンブクが現北海道深海にも居るとかなると
私個人はデラ嬉しい。(笑)
北海道周辺の深海調査もして欲しいな~。
Commented by apogon2 at 2018-04-02 22:03 x
ウニ講座は難しいですね~。とにかく種類が多すぎです。海に行くと2~3種しか見つけられないので(バフンウニとかムラサキウニw)そう感じるのかもしれませんが・・。
そうそう、「さくら」さんからウニ標本を預かっています。今度お会いした時にお渡ししますよ~^^。
Commented by jurijuri555 at 2018-04-02 23:11
apogon2 さん
難しいですね~。
ドシロートな意見ですが、完全絶滅種のアンモより難しいかも。(笑)
そう言えば、昼寝してて これは見たことない完全に新種のアンモだ!!ってウーンウーンつける名前を考えてた夢見てましたー。(爆)(爆)
て、おっと さくらさん!!
四紀ウニ、楽しみだな~。裏見るのが・・・。(笑)
ハスノハかな、ホクヨウかな?
裏が大事ですね。人もだけど。(^_^;)
ちなみに私の裏は真っ黒ですが。(爆)(爆)
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