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メリークリスマス!!
皆様が幸せで楽しい1日を送られていますように。 さて、今までも触れて来ましたが、化石で言うとノジュール、 鉱物的にコンクリーション。の事を又記事にしてみたいと思います。 何度も刷り込むようですが、私は元々は鉱物屋(鉱物好きの事)。 そして小さなころから貝殻好き。(たまたま) これが高じて(と言うかつながりを知り)化石も手を出している訳です。 ((貝)化石=石、化石→方解石等) そもそも 考古学 と言うと普通に人類の遺跡と思い(これが正解。化石は古生物学。鉱物は・・・地質学になるのかな??) 昔は化石(?)と聞くと恐竜を思い浮かべ、恐竜の骨=死体 と思い まったく興味は湧きませんでした。(^_^;) 千々岩先生(「へんなものみっけ!」より)が言うように そんなの(生物など)「地球(地表)のカビ」だ。と 興味は惑星の方にしか向いていなかったからです。 (つー事で、今でも遺跡=建物や遺物には興味は無くないけど 人類や動物(の歴史)にはイマイチ気持ちは向きません。) とは言え、もちろんどんな事にも学ぶことや感じる事はあります。 ま、ソレは置いといて、コンクリーション。 ノジュールとは、て言うのはもう皆さん知ってのとおり、自然化学の成せる技。 奇跡の墓標、自己墓石。(^_^;) 素晴らしいタイムカプセルですよね。 地中の化学反応によって出来る鉱物の一種とも言えますが、これも様々。 今回は鉱物的に紹介してみようと思いますが、これもすでに「ミネラ」でも特集組んでいたので 二番煎じ三番煎じで特別説明も今更それ以上に出来る訳でもないので、紹介するのみ 系ですが。 一番ポピュラーな例では、瑪瑙。 これらも以前書いたように 生物痕を核にして出来た物と違って、地中や岩石中のたまたまな隙間や ガス等の空気が抜けた所に溜まった鉱物です。 もちろん日本でも出ます。 その成長痕(縞瑪瑙)や他鉱物の陥入(方解石や水晶)の景色を楽しむ鑑賞石の1つでもあります。 鑑賞石と言うと 日本では「水石」と言って 石を何かの型に見立てたり、その模様の中に景色を映したり はたまた、その石を水を張った盆に置いて 水面に映して鑑賞した(だから水石)ワビサビの世界で 現代的には、菊花石とか亀甲石とか言う名がかろうじて有名かな。と言うトコですね。 これは実家の庭に飾っているもの。(笑) あと、菊花石もあるのですが、地味でどこに置いたか自宅にあるはずなんだけど見つけられません。 亀甲石は元々はたぶん核に生物痕のあった(かもな)ノジュールで、どちらが先かはわかりませんが、 方解石などが亀裂状に育ち風化した事でこういう形になった物ですね。 (風化して出来た亀裂に方解石が育ったのかも) 菊花石もその成分の元はアラゴナイトである事が多く、化石説があります。 違いは、亀甲石は泥岩で、菊花石の母岩は玄武岩です。 これらは、次に出す セプタリアンやサンダーエッグとも似ています。 同じようにノジュール内に育った方解石です。 それぞれ母岩が違うだけで、中の空洞に方解石や石英や瑪瑙が育った物で その形で見た目で雷みたいな切断面が見えたからサンダー(雷)の卵だとか ドラゴンの卵だとか(セプタリアンの事。名前の由来はその亀裂面が七方向に入っているように見えることから ラテン語でセプタム(septem 7)を語源とするとか セプタム(septem 隔壁)から名付けられたとか (Septarium 亀甲石)にちなんで名付けられたとか言われているそうです。) 岩石(?)まんまのノジュールと言うと こんなのもあります。 アメリカの物ですが、母岩は砂岩、外側はヘマタイト(赤鉄鉱)で覆われているそうです。 これも生成には諸説ある様ですが、いわゆるノジュール、コンクリーションですよね。 右は、フェアリーストーンと呼ばれています。 カナダの氷河期の湖底だった所(?)から発見されたと言われているそうです。(?) 右は沈殿堆積かもしれませんが、色んな丸い形の物があり(それがくっついていたりこの様に潰れていたり) 一応コンクリーションだと「ミネラ」でも紹介されていました。 モロッコのメニライトには貝化石痕があり、まぁどちらも微生物等由来のノジュールとも言えるのかもしれません。 ノジュール=化石 と言うならば、やはりモーライ層のコンクリーション!! 元々鉱物界では、玄能石はイカ石(CaCO3·6H2O)化晶とか方解石の二次鉱物だとか言われています。 まぁ、長くなるので書きませんが、元々のイカ石は安定性が悪く、0℃の低い水温中で育ち、水上に出すと融けると言われています。 まるで南極石の様ですね。(^_^;) で、陸上で安定するのは難しいので化晶と言われる物(玄能石やグレンドン石)は方解石と関係があると見られているのですが(超ザックリ) 生成の成分や過程から冷水湧出帯と関係があると言われており(低温生成性と酸化メタン)、重ねて 太古の気候の温度指標としても使われている。 まさに地球科学のノジュール、タイムカプセル。 ま、コレが玄能石なのかはわかりませんが。 化晶と言うなら まさしくイカ石が融けて 化晶(変化)の途中ですー。あ、ちょっと!!(汗)って感じでしょうか。(爆) この辺りで採れる深海スナモグリ化石も もう数万年後なら瑪瑙化(?)しているのに。と言う なににせよ途中ハンパな物が多いのですが、これがビフォーアフター(?)の中間過程を見れる大事な標本でないかと。 これら研究したら面白そうだけど老い先短し、若者に託す所存です。(標本リレー者は決定済み) 今回のコレクション 中段右、クレイジーアゲート。 アゲートが持つ多くの模様の中でも「縞模様」が見られるアゲートをレースアゲート(縞瑪瑙)と言いますが、 縞模様が複雑に入り乱れたものをクレイジーレースアゲート、又はクレイジーアゲート言います。 定義としては幅広いようで、どんな色の模様のレースアゲートも縞模様が乱れているとクレイジーアゲートに属すると言えるそうです。 と言う事でその下 下段右はモーライのクレイジーアゲート。(笑) ちょい母岩付。 中段右から2つ目のはしのぶ石みたいな二酸化マンガン(?)の模様(デンドライト)の入った瑪瑙。モスアゲートの一種。 同じく下段 左空いてその右はスナモグリノジュール。その右は瑪瑙化(被膜)オウナガイ。 メタン鉱物とコンクリーション、その環境と化石は かなりのオカズになっております。(^_^;)
by jurijuri555
| 2018-12-25 18:41
| 鉱物
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Comments(6)
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りんぞう
at 2018-12-26 17:11
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久しぶりにコメントする勇気が沸いたので投稿させて頂きます。!(^^)!
亀甲石の御話・・ざっくりと、分かり易くてよかったです♪ すみません他は・・難しくて・・(~_~;) せば!
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jurijuri555 at 2018-12-27 03:20
こんばんは。
亀甲石は、現地で良く見かけますが、いっつもノジュールばかり拾うために現地に置いて帰っているので、観賞用の小さな亀甲石を今度拾いたいです...こういう欲しいって思ったときに限って見つからないものなんですが笑 「ミネラ」の記事も読んでいます。ほぼ完全球体のコンクリーションはもはや自然の芸術作品ですね。 他にもメニライトや玄能石など、SiO2は知れば知るほど面白いですね!!
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jurijuri555 at 2018-12-29 03:35
モホロビチッチさん
こんばんはー。冬休みですね~。良いですね! 亀甲石、私も良く観るんだけど どーでも良いコザ石いっぱい持ち帰るのでいつも持って来れないのです。(^_^;) ボウズなら持ち帰るのですがね~。 で、実はコレも師匠から頂いたもので、せっかくなので実家の庭に飾っています。母もお気に入り。 お、ミネラも見ていますか。渋いですねー。(笑) コンクリーションの啓示、良かったですよね。 地球の美術品ですね。やはり石は良いわー。 生物よりも何十億年の歴史と深度がありますからね。(笑) カビにはとうてい追いつけない神秘がありますことよ。 グレンドン石や玄能石の神秘、解き明かしたいですねー。 深海メタン湧水の横でイカした石が結晶しているんですよね~。冷やしたら再結晶しないかしら。(^_^;) 南極石じゃないってね・・・。 ロシアのもチッサイみたいだけど、コターンのデーーーーーーーッカイ玄能石ノジュールは見ました? 石好きが見ると ワーオ!!なスゲー物です。 イカ石の聖地。(爆)
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fossil1129 at 2018-12-29 14:20
こんにちは!
亀甲石をなめてはいけません。(笑) 小さいながらも、我が家で一番保存のいいテキサは 亀甲石から出てきたものです。 産地によって異なるのでしょうが、 出ないと決めつけず、 いろんな石を割りたいですね。
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jurijuri555 at 2018-12-29 15:25
fossil1129さん
こんにちはー。 はい、師匠も良く言っていますね。たまに良いの入っている。って。 だから割っちゃうから 持ち帰れない。って言うのも1つあります。(^_^;) ノジュールじゃないダイレクトインの化石もありますし(生で堆積) デーーーーーーッカイノジュールの中にすんごいチッサイ化石が1つとか(爆) 絶対入っていそうなノジュールがスカとか(クラゲの化石?(爆)) 色んなのがあって面白いですね。 でも割れない自分の非力さと もし割れても持ち出せない非力さが一番悲しいです。(^_^;) 来年もチマチマとチッサイノジュールと戯れます。
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