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自然と戯れた活動記録
by じゅりあ
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瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」

いやいや週7とか連勤とか 休みはないのでしょうか。(^_^;)
「そんなのないよ。」と言われたけど 春からは居ないからね!!宣言しているので
あと少しの辛抱・・・。(たぶん)
そう言う意味では理解のある上司で助かります。

さて、そんな職場の休憩中に 青木先生達が書かれた『地層の見方がわかる』の改訂版を読んでいると
海底溶岩と瑪瑙の事も書かれていました。(P104)
続いて温泉沈殿物の事も。(P108)
『瑪瑙の産地は福島から北海道南部の中新世の海底噴出玄武岩~安山岩の分布域とほぼ重なります。
中でも特に有名なのが長万部地域の花石瑪瑙です。』
瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」_d0318386_22393326.jpg
こちらが今金の花石瑪瑙。

『石英は珪酸として水に溶け300℃ぐらいまでは水温の上昇につれて溶解度が高まる。
高温で石英に飽和していた熱水が急速に冷えると非晶質シリカや玉髄質の石英が析出する。
玉髄は熱水が岩盤中を上昇しつつ冷却する環境ならどこでも出来る。
縞瑪瑙は岩盤中にある玉状などの空隙を通過し壁面に玉髄を付着させ流れ去る事が繰り返される環境が要る。
海底溶岩流は海水を温め熱水循環系を作り出す瑪瑙産出の理想的な環境である。』

又、温泉沈殿物についても
『温度の高い熱水は石英に飽和しており、地表に達して温度が下がると非晶質珪酸を沈殿する。
これを珪華と呼ぶ。
地下の温度が高いほど珪華が生成される可能性が高くなる。
温泉水が湧出口から流れ出し温度が70℃以下に下がったあたりから繊維状のバクテリアコロニーが現れる。
コロニーは非晶質シリカでコーティングされ その形を珪華の表面に残す。』
瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」_d0318386_23020104.jpg
こちら待ち望んだ富山市の立山新湯のオパール。(ハイアライト?)
層状に沈殿しているのは、北海道の然別オパールと同じですね。

魚卵状のは天然記念物なのでなかなか入手は出来ないだろうけど
上部の無色透明部は、そんな(ハイアライトオパールの)層だと思われる。
前回載せた魚卵状のハイアライトの産地の鹿児島県牧園は、そんな生成産地の大規模地だそうです。
水平延長50×20m、厚さ5mの珪華地を造り 水ガラス原料用に採掘された事もある様です。

ちなみに二酸化炭素の圧力が高い熱水は、地表に出て圧力が下がると二酸化炭素が分解し
温温水が弱アルカリ性に変り、炭酸カルシウムの溶解度を下げる為
方解石や霰石が沈殿する。これを石灰華と言うらしいです。

又、酸性の硫黄泉となると 酸性度が弱まる順に鉄の硫酸塩(鉄明礬石)、含水酸化鉄(褐鉄鉱)が沈殿する。

ついでに、石英の水に対する溶解度は温度の低下と共に減少するので
熱水の通り道に石英が沈殿する。
熱水中で金は硫化水素と化合物を作って運ばれ 熱水から水素が失われる時に金が沈殿します。
熱水による金の運搬は特に高い温度は必要ない為、熱水金鉱床は地表近い所でも生成される。
これが金の熱水鉱床で、浸食されて出た金が川に流れると砂金となり、
熱水金鉱床から産出する鉱石は黒い縞模様を持つので「銀黒」と呼ばれ 銀・銅・亜鉛などと共に含まれている。
火山国日本に温泉が多いと共に熱水金鉱脈も沢山ある。

と言う事も書かれている。
鉱物の探検には、地層や火山の事も周知しての行動も必要になる。

まぁ少しズレて来たが、そんな事で 瑪瑙の産出は火山帯では珍しい事ではなく、
その条件によってはオパールの産出もアリだとわかる。

もう1つ、自宅周辺では、流紋岩と言ってもカルデラ地帯が多いので
急激に冷えたと言う黒曜石系、クリストバライトが多いのだが、
 まずは、流紋岩とは、火山岩の一種で、花崗岩に対応する成分の火山岩。
  「流紋岩」の名称は、マグマの流動時に形成される斑晶の配列などによる流れ模様がしばしば見られることによる。
 火山岩は岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、流紋岩はSiO2が70%以上のもの。
 通常は斑状組織を持つ。色は白っぽいことが多いが、噴出条件や結晶度などにより多様で黒い流紋岩もあるので色だけでは判断できない。
 で、特殊な流紋岩として、
 黒曜岩:石基がガラス質で、ガラス光沢のあるもの。
 ピッチストーン(松脂岩):石基がガラス質で、樹脂光沢のあるもの。
 パーライト(真珠岩):石基がガラス質で、丸い割れ目の多数あるもの。

で、こんなのね。
瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」_d0318386_23560003.jpg

だけど、前にも出したけど 流紋岩中の隙間に珪素が溜まり球果状になると
サンダーエッグと呼ばれ、ノジュールの様な塊で採集出来たりします。
その中身も瑪瑙や オパールも多い様で、石川県のとかも有名ですよね。
有名な宝坂のは、真珠岩内に球果として含まれていたと聞きます。
そんな感じで、プレシャスは出ないけど 道内にも流紋岩ノジュールからコモンオパールの出る所があります。
瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」_d0318386_00304526.jpg
流紋岩球果(ノジュール)。
中身はオレンジのコモンオパール。
瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」_d0318386_00313952.jpg
これも天然記念物で(?)今では採れません。

福島県の流紋岩球果にはアメジストが入っているので人気ですよね。
割ったら中に水晶、で、「かぐや姫水晶」などと呼ばれています。(^_^;)
こちらも少し前に人気の出た商品(?)でした。

で、話は戻って モーライは流紋岩ではないけれど、
山と海に分ければ 珪素の多様性はありそうでしょ?(笑)
そんな事で モーライの瑪瑙(とオパール)の話はとりあえずここで終わり。
産出品については、今後も続く・・・。
 
 
んで、ついでに ヒマがないのでメガネルーペクリ手前までザックリとクリーニングした
先日のモーライの植物化石。
瑪瑙とオパール その④ 「北海道の瑪瑙とオパール」_d0318386_00412540.jpg
植物まで 研究と言うか調べていないのでまったくわからないが、
タンポポ(もちろん「西洋」ではなく「日本」)の蕾に見えません?
三紀にもうタンポポが生えていたのかは定かではありませんが。


by jurijuri555 | 2019-03-16 09:00 | 鉱物 | Comments(4)
Commented by santonian at 2019-03-16 15:04
モーライからオパール...正式な産出はなさそうですが、きっと探せばありそうですね。もしかしたら気づかなかっただけで、分析したら意外とあったりして...笑

植物の化石も、意外とクリーニングしやすそうですね。僕が前に投稿したものは、もしかすると棘皮動物では?という意見が再燃しています笑笑
Commented by jurijuri555 at 2019-03-16 15:50
モホロビチッチさん
んー、産状から ハイアライトオパールはもう出ていると言っても良いと思われますよ。
ただ、ハイアライト自体の定義とかがハッキリしないのと
熱水推しをされると微妙。
水中珪素もアリでそれが狭い貝化石の隙間に溜まった と言う事でオパール(ハイアライト)になったと言う確固たる解析が出来ていないだけ。

棘皮って、先日の珪花木じゃないか?って物の事?
んー。あれだけ繊維質見えてたらやはり植物じゃないのかな???(^_^;)
珪化しているって言うのは、ビーチコ歴の長い波猫さん建ちはあるらしいけど
私は普通の茶や黒い植物化石しか見た事ないので珍しいけどね。
棘皮だったら 方解石化だと思いますよ。
これはほぼどこの日本の三紀では共通。もちろん白亜紀でも。
棘皮は方解石。アンモが瑪瑙に仮晶しててもなぜか棘皮だけは方解石なんだよね。
そう言う意味では、茶色=方解石とも単純に言えなくもないけど
もし棘皮としたら 何?
イシサンゴ目系とかも出ているから そっちの方面はどうでしょうね。
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B4-1268250
種によっては構造もソレと見えなくもないかも。

あとは、棘皮と言い張るならヒトデの腕の一部。とも言えなくはないですが、その構造と断面図を見ても微妙・・・。
https://kotobank.jp/word/%E6%A3%98%E7%9A%AE%E5%8B%95%E7%89%A9-53294
の下の模式図

是非、追及してみて下さい。面白そうですね!
Commented by chibre at 2019-03-19 09:31 x
おはようございます。最近目代 邦康さんの初心者向けの地学の本を読んでいます。その時に青木 正博さんの名前もよく見かけるので、時間があったらそちらも読んでみたいと思っています。こちらのブログでいろいろ参考になる本を見つけられるので助かっています。

先日夫が「宝石と鉱物の大図鑑」という本を子供向けに借りてきましたが、写真が綺麗で初心者にもわかりやすい解説がついていて見ていて楽しかったです。ただ、無茶苦茶重いですが・・・。

モーライは先日行きましたが、ノジュールの中に黒いものが沢山入っているのは植物の可能性があるんですね。今度ブログにアップしてみようと思います。
Commented by jurijuri555 at 2019-03-19 10:58
chibreさん
おはようございますー。
先ほど、コターンの方まで行っていまして
ウニは発見に至らず惨敗して来ました。(^_^;)
いつものツノガイばっかり・・・。
崖が全域で大崩落していて超危険でした。(汗)
1つだけ、久々ゲットで満足した化石が拾えました。
1番の目的は、うちの可愛いオカヤドカリの「シロたん」の貝殻拾いだったのですが、やはりボロイのばかりで任務遂行ならず。
また怒られそうです・・・。(笑)
毎日ヤド舎(水槽)のガラス面に張り付いて「新しい貝殻は~」と言う目で見られていて肩身が狭いです。トホ

鉱物の本は、勉強をかねて青木先生の「鉱物・岩石入門」
が上のお子さんのこれからにも良いし
下のお子さんへの興味付けには、「石の卵」が探したくなるもので面白いです。
子供向けの「海の石」とか「川の石」とか言うのも 学研とかからも出ていますよ。
私は「岩石」は特に好きでもないので石ころは見ても良くわかりませんが・・・。(^_^;)
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