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やっとこ 第二弾のウニウニの処理がほぼ終わりました~。
うん。回数を重ねる度にまぁまぁ出来も良くなり 発見も出てきますね。勉強になります。 さて、今回中心として来たのはラッパウニ。 ラッパウニとは、ウィキによると 学名 Toxopneustes pileolus ラッパウニ科に属する熱帯系のウニの一種。短い棘を持つ大型種で、有毒である。 表面はラッパ型の叉棘(さきょく)に覆われる。 と書かれている。 この叉棘とはウニでよく使われる管足とは又違う物らしい。 他のウニにもあるが普通は目立たず、ラッパウニの場合は棘よりもこれが飛び出し更にラッパ状に先が広がるのでこの様な名前がつけられた様だ。 まま、構造の話は又後にして、 先に前日に載せたバフンウニも地味に色柄に差があって面白いと書いたが、その根源は本州のバフンウニには殻の個性があるものだと感心した事からの感想だ。 基本的にはパターンは決まっているんだけど、小さな差で個性を主張している。 その本州のバフンの柄の画像も 多々のビーチコーマーなどのブログで出されているので割愛する。 そしてラッパウニもやはり個性がある。 ![]() 単純に柄の出来は、棘の長短、 殻の色は、棘の色 などから来るのでしょうが・・・。 棘の色は住んでる地域や遺伝に関する物、あるいは細かい種の違いもあるのかもしれません。 例えば、今回入っていたナガウニ。入っていた4個体全て緑のトゲの物でしたが、 ![]() 一緒に住んでるのかはわかりませんが、他にも種としてシロヒゲナガウニ・ツマジロナガウニ・ホンナガウニ そしてリュウキュウナガウニなどなどの種がいる様です。 全体的に白っぽいのがシロヒゲ、今回の様に先が白いのはツマジロ、全体的に色の付いてる棘のがホン の様で、うちに来た子はツマジロの様ですが、 やはり棘自体の色も 上記の様に住んでる環境や遺伝で白・ベージュ・薄緑・濃緑・薄ピンク・ディープピンクと色々居る様です。 しかしムラサキ系はあまり差が無い様です。 ![]() 本州のムラサキウニは、ナガウニ科です。食用ではありません。 それに対して、アカウニとキタムラサキウニは、バフンウニと同じくオオバフンウニ科で食用です。 本州にも住んでるキタムラサキウニはなぜか小さ目で、殻もアカウニと違いがまったく判りません。 殻だけ見せられたら どっちのウニかは判断付けられませんが本体(トゲ付き)では明らかに違います。 ![]() 下の方にあるのがアカウニと本州のキタムラサキです。 北海道のとは、大きさも厚みも違いますね。 これが環境の差でしょうか。(水温やコンブ食べてる者) ちなみに第一弾のアカウニは白っぽい棘ですが、今回の第二弾に入っていたアカウニはその名の通り赤っぽい棘をしていました。 採集地域はほぼ同じでしょうから季節柄(水温や摂取食糧?)もあるのかもしれません。 柄にも関係して来る殻頂から放射状に延びる線。五方を基本にして十方へ伸びる棘の線で柄が構成されていますが、 基本的に真っ直ぐ・・・と思っていたら、あらら? ![]() みたいな感じになっちゃっています。(笑) こちらも ![]() みたいな。(爆) (手がガサガサですいません・・・ウニ洗いばかりしてたもんで。テヘ) こっちにいたっては、 ![]() みたいな。(^_^;) 面白いですね。 ウニ個々にも色々とストーリーがありそうです。 面白いと言えば・・・ 話は変わり、ウニの殻の修正痕。 と言う話もチラッと聞いたことありましたが、ウッソ~ん・・・と思っていました。 今回届いたムラサキウニの1つの口(下のアリストテレスの提灯)の横が一部割れていました。 ![]() 採集した後に圧力がかかって割れたのだと思っていましたが、殻標本にしてみると横にも傷がありました。 ![]() 塞いだ、つまり自己修正したって事ですよね。 右に至っては、突起のパターンが違って来ている事から 完全に作り直して棘を生やしていた様にも読み取れます。 採集されてから割れたのではなく、生活している時に例えば捕食されそうになったとか ひどくどこかにぶつけたとか・・・(海中で割れるほどの打撲は考えづらいが) なかなかコレも今後のテーマとして面白そうです。 そもそも幼生が稚ウニになるのはわかるが http://www.mls.sci.hiroshima-u.ac.jp/smg/seaurchin/seaurchin3.html 殻が何から変化して増殖(大きく成長)するのか その器官や成分がよくまだわからない。(研究はされているのでしょうが私にはわからない) 脱皮系の様に 超人ハルクがウガーッと中から大きくなって飛び出して来る訳でもなく、 貝の様に 本体がネロネロと殻を作り上げていく訳でもなさそうだ。 (正直、こうしてなぜなに式に小学生レベルで考えて行くと 人間だってどう骨が成長形成するのか不思議だが、まだ甲殻が中にあるのは軟体が作り上げてるのが容易に想像付く。しかし硬い骨格が外にある場合どうやって中から出来上がってしまった物(骨)を広げるのかが不思議でしようがない。(笑)) ま、頭の悪い私の妄想は置いといて、 ジックリ見ていると自然の美とは言葉にも出来ない。 ![]() このツブツブの突起に棘が生えていて、突起部は関節でクニクニと棘を動かしている。 横に空いている小さな穴が管足の出る部分で、管足とは軟体な触手の様なもので 棘が移動の足としたら吸盤の役目もあり手に当たると言っても良いと思います。 管足の並ぶ位置を歩帯、その間の部分を間歩帯という。 ![]() 棘の間から白っぽいものがヒラヒラと出ているのがわかると思います。叉棘や管足です。 〈参考〉 http://bios.sakura.ne.jp/gf/2003/uni.html http://unizemi.o.oo7.jp/toda_spine.htm この歩帯や間歩帯の位置や数で種を大まかに同定する様ですが、歩帯2個穴1セットで斜め5列でバフン系、6列でキタムラサキ系 前に書いた様にムラサキは7。 (しかし下に行くと+1になるような・・・。(^_^;)) ちなみに同じナガウニ科なのでナガウニも7つかと思ったら4列でした。 ![]() あぁ、もっともっと どんどこ色んなウニを見てみたいですよ~♪ ▲
by jurijuri555
| 2016-11-25 16:00
| 海
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Comments(6)
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