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カテゴリ:化石( 300 )


海のハリネズミ

2日間ぐらい -15℃以下をマークして寒かったが、今日は少し緩んだみたい。
1日降ったりやんだりしていたが、雪も重そうな印象を受けた。
部屋の中から窓越しに見た感じだが。(^_^;)

さすがに -10℃を下回ると どさんこでもツライ。
もちろんそれなりに暖かい恰好をしていればそうでもないのだが、
車移動でラフ目にしていると しばれる。(寒い・凍る)
同僚との話でも 「どうして北海道に生まれちゃったんだろう」なんて言う人がいたが、(笑)
それはどこの地に生まれても 出る苦言かもよ。
暑いのが苦手な人だと「どうして沖縄に生まれちゃったんだろう。」と思うんだろうし。
別の人は、「アイヌはすごいな。」と過去の人の事も言ってたけど
いつも思うように私は、「それより私がアイヌでも縄文人でもサッサと南に移動しているよ。」と答えた。
すると 「そうだね!!」とハッとしていたけど。(爆)
そりゃそうだろ。衣服や暖房の進化した今現在でも辛いのに 大昔にこの寒さの中生き抜ける訳がない。
いくらシカの毛皮があったとしても たき火に木の皮の服やサケの皮の靴とかで真冬を越せるかって。
無理無理!!!!

てな事で、ウニ化石の最終回 残りのチクチク ホンウニ系のウニ編です。

ウニ化石の事を想ったとき 単純にブンブク系とチクチク棘のホンウニ系の事しか思い浮かびませんでした。
しかし、絶滅種は現生種にもおとらない。(種類・数) と聞いた様に 調べると本当に沢山の種があり 把握も記憶も出来ないぐらい。
化石では、ホンウニ系のウニをErizoと呼んでる所もあり、Erizoとはハリネズミの事らしく 言い得て妙と言うか。(笑)
そんな事で全部は出せないので代表的な物を紹介する。
 
大きくは、キダリス シダリスと呼ばれるCidaroida(オウサマウニ目)と ErizoのEchinoida(sp.)(ホンウニ目)に分かれる。
オウサマウニ目の中でも ストレート棘の物とギザギザやこん棒系の棘の物に分かれる様だが。
 
 
balanocidaris(バラノチダリス)
d0318386_18392213.jpg
ジュラ紀
ヨーロッパ、北アフリカ、中近東。
これは、棘は別付けで作られた物がほとんどの様です。
殻だけ、棘だけで産出する様で 日本でも棘だけや殻の一部(欠片)だけは出ている様です。
 
 
Acrosalenia(アクロサレニア)
d0318386_18425178.jpg
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ジュラ紀~白亜系(バランギニアン)
ヨーロッパ、ロシア、北アフリカ、中東。
  
Pseudodiadema(セウドディアデマ)
d0318386_18490823.jpg
ジュラ紀~白亜紀(アルビアン)
西ヨーロッパ、メキシコ、南アメリカ。
見た目ガンガゼチックな殻。ディアデマと付くから 現世で言うたぶんその一種なんだろう。
 
 
Stirechinus(スティレキヌス)
d0318386_19020529.jpg
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中新世〜更新世
地中海 その近辺。
うーん、なんだろうね。地中海ウニとか呼ばれるタイプかな?
 
 
日本でも
Arbacioida (アスナロウニ目)
  Acropeltidae
  Arbaciidae (アスナロウニ科)
  Glypticidae
Camarodonta
  Echinometridae (ナガウニ科)
  Strongylocentrotidae (オオバフンウニ科)
  Temnopleuridae (サンショウウニ科)
  Toxopneustidae (ラッパウニ科)
  Trigonocidaridae
などなど へーっと驚くような細かい分類の標本が産出(もしくは海外のを収蔵)している様だが、
面白いのが、

Glyptocidaris(ギプトシダリス、グリプトシダリス)
d0318386_19173178.jpg
始新世~現世
ヨーロッパ、太平洋。
Heteroporechinus(ヘテロプレキヌス)とかも言う様だが、つまりは
ツガルウニ。ホンウニモドキ科だ。
当然 日本でも出いる。
d0318386_19242609.jpg
d0318386_19252787.jpg
お、やはり歩帯板1に対して、2-3の管歩帯板の様ですね♪
そしてこちらの画像は道産です。(三紀)
出るのか!!!!!!と言う所で 今年の目標となりました。(^_^;)

あとは当然、バフンも出ます。
ホンウニ目 Echinoida
と言う事で、わかんないのは全部テキトーに Echinoida sp,とか書かれてしまいますが
Strongylocentrotus がバフン系で、
ちゃんと本州産出のは Strongylocentrotus pulcherrimus  本州の「バフンウニ」。
と書かれているし、
それ以外はStrongylocentrotus sp.と書かれているが 北海道産出の化石は、たぶん
Strongylocentrotus intermedius エゾバフンウニ
だと思います。
大抵は中新世からの発生で、こんなの棘か殻の一部しか出ないんだから、
そこそこ良い標本を得られるのは四紀からが多く、そうしたら管足孔を見ればすぐわかる。

しかし、ベンテンウニとかラッパウニとか 考えたらアルアルだろうが ちゃんと出ていて分類されているのがサスガ。
本当に当たり前なんだけど 考えもつかなかった。化石をバカに(?)し過ぎた。

で、私の収蔵物は、こんな程度で、
d0318386_19380637.jpg
左が真っ直ぐ棘シダリス系で右がハリネズミ系、真ん中がヨーロッパウニ系ではないかと見ている。

d0318386_19402698.jpg
こちらは頂いた淡路のホンウニ系(?)だが、調べてもEchinoida sp.など扱いで 何ウニ系かもわからなかった。
見た感じ? ムラサキウニやアカウニとかかな?と言う感じだが。
もちろん日本でも千葉や静岡でPseudocentrotus(アカウニ)の化石は出ている。
しかしこの辺りはやはり三紀からの物の様なので 白亜紀となると絶滅系の古いタイプの物なのかな~???

こちらも又ゆっくりと観察してみたいが、
世界のウニ化石としてメモシリーズはここで終わりで、続いては国産ウニ化石の考察をして行きたいと考えています。
が、未クリーニングなのも多く、近日中にアップ出来るかは未定。(^_^;)


by jurijuri555 | 2018-02-23 20:43 | 化石 | Comments(0)

砂500円玉

カシパン類の一種は、アメリカでは日本語訳で「砂ドル(サンドダラー)」と呼ばれています。
砂は、砂の上や潜って暮らしているからでしょうし、平らなコイン型(1ドル硬貨)に似ているからでしょう。
それを日本風になおすと「砂円(玉)」or「砂銭」なんでしょうが、なんだか 1円とか100円じゃ申し訳ない気もして
大きさ的にも一番大きい500円玉にしてみました。(笑)

そんな前フリは良いですか。(^_^;)

では、先日の続き。
変なカシパンの続きから~。
 
 
Heliophora orbicularis(ヘリオフォラ)
d0318386_12423412.jpg
鮮新世~現世
モロッコからアフリカの西海岸
 
 
Hemiheliopsis(ヘミエリオプシス、ヘミヒリオプシス)
d0318386_13044488.jpg
鮮新世
モロッコ

似てる様で、足が10本と8本の差。イカタコですかね???(笑)
さて、あなたがお持ちなのはどっち?(^_^;)
 
 
Rotula deciesdigitatus(ロツラ、ヘロートラ)
d0318386_13070807.jpg
中新世~現世
西アフリカ

和名では、ハグルマカシパンと呼ばれています。
本来は(?)このロツラ(英読みになります)に宛てられる様ですが、世間一般では これらのハグルマ系すべてをさしている様に思います。
 
などなど、変な形のウニも沢山ありますが、ついでに前回のツリーでまたまた無視された部分、
Echinocyamidae 科と言うのは、化石類の事でボタンウニの化石とかそんなのとりまとめた部分で、
カシパン科のJacksonaster属と言うのは、こんなウニの様です。

Jacksonaster(ジャクソナスター)
d0318386_13265753.jpg
中新世
インドネシア
実は、日本でも J. pachycraspedum Nisiyama、1968 と言うのが出ます。
 
 
で、今NTBの次に気になっているのが I市Aのカシパンですが、私の標本では少し不鮮明なので
アルビ師匠の標本を撮らせて頂きました。
d0318386_13351878.jpg
d0318386_13371810.jpg
中新世のカシパンは小さい。と言われる通り、2cm前後のカシパンになります。

まずは普通にハスノハカシパンか?と思いがちですが、
こちらの四紀のブラックパインのものと千葉のものはハスノハだと思いますが、
d0318386_13585458.jpg
Scaphechinus mirabilis(スカフェキヌス ミラビリス)
中新世~現世
日本、台湾

現世のは、
殻径 8cm内外。殻は丸みを帯びた五角形で扁平。生時は暗紫色。
殻の上面に花弁状の紋を5個もつが体の前方を向く紋の先は開いている。
生殖孔は4個。
下面は中心の囲口部から5本の溝が放射し、その先が二叉していてハスの葉脈を思わせる。
と説明がありますが、化石種には以下の記述もありました。
S. tsudai(Morishita、1950); 中新世、日本
S. griseus(Mortesen、1927); 更新世~現世 日本
S. raritalis(Nisiyama、1951); 中新世 ~鮮新世 日本

ちなみにホクヨウカシパン属は今はハスノハカシパンとシノニムとされたのか
中に個々の種は存在しなく 化石扱い(?)になっている感じ。
実際、調べると古生物データツリーの中では、
Scutellidae (ヨウミャクカシパン科)
  Scaphechinus属(ハスノハカシパン)
  Scutella属
と分けられていて、ハスノハカシパン以外は、Scutella sp.かEchinarachnius sp.と書かれている。
そしてI市のは、2種あるのか、5cmほどのハスノハと思われる画像だったが、
http://micro.museum.hokudai.ac.jp/Fossils/pic.php?UHR_NO=06283
他の種としてScutella sp. と記載され、
「2種有り、他はEchinorachinius」とも書かれている。
Scutella つまりホクヨウやハイイロだとしても=ハスノハだと思っちゃって良いのか???※
そして、Echinarachnius sp.の方が何か。(つまり、2cmほどの標本の方)
上記のハスノハ(もどき)の幼体なのか別種なのか。
先画像のを見ると 花紋の先が開ききっている様にも見えるが、ハスノハそのものの物もある。
d0318386_19305298.jpg

裏も現世の物に似ていますね。
d0318386_22441485.jpg
大きなハスノハも採れるとすれば、幼体の集まりなんだろうか・・・。

一応、化石種としては、
Echinarachnius parma(エキナラチニウス パルマ)
d0318386_19365166.jpg
d0318386_19420633.jpg
がある。
中新世~現世
北太平洋
大きさは67 mm。
他にも
E. humilis Nisiyama、1968; 鮮新世、日本。
E. Morishita、1950; 鮮新世、日本。
E. laganolithinus Nisiyama、1940; 鮮新世、日本。
E. microthyroides Nisiyama、1940; 中新世、日本。
E. naganoensis Morishita、1953; 鮮新世~上部中新世、日本。
E. plafkeri Wagner、1974、上部中新世、アラスカ。
E. subtumidus Nisiyama&Hashimoto、1950; 中新世、日本。
など 種も多いようだ。
現世の分類ツリーにすれば、ホクヨウハスノカシパンなんだけど 現在日本に居る事にはなっていない。(個々の種の記載はない)
裏が違うので、わかると思う。

大きさから追えば、こんな化石種もある。
Kewia blancoensis(ケウィア ブランコエンシス)
d0318386_19484722.jpg
漸新世~鮮新世
カリフォルニア、日本の太平洋岸
22mm
K. minoensis(Morishita、1955)。中期中新世、日本。「ミノマメカシパン」として福井県産出
K. nipponica (Nagao。1928);漸新世 、日本
K.parva(Nisiyama、1940);漸新世 、日本
https://www.jstage.jst.go.jp/article/prpsj1951/1960/39/1960_39_307/_pdf(参考論文)
もある。
これは、前記のシュードアストロダプシスの「カルフォルニアと似ているカシパン類」の中に入りそうだが
アストロダプシスの中にも 丸くて小さい種もある。
d0318386_19551529.jpg
Astrodapsis spatiosus
ま、余談だが。

他にも S3Bでも採ったカシパンもあり、
d0318386_20000077.jpg
d0318386_20001839.jpg
もっと良い標本があるがしまい込んでて出すの面倒で欠けてる物でわかりづらいが、
ハスノハなのかEchinarachnius とされるのか
観察を続けて行きたい。


by jurijuri555 | 2018-02-18 06:00 | 化石 | Comments(14)

ウニカニ見学

やっと我が家にも冊子が来ました~。
d0318386_21561100.jpg
 
アルビ師匠にお願いしていましたので、本日 引き取りに伺わせて頂きました。
 ※今はアルビアンさんの所ではお引き受けしておりません。
まだジックリ見ておりませんが、すばらしいですね。
図鑑ではないので、1つ1つの詳しい解説や産地資料はありませんが、特別展を見れなかった方にも
見られた方も あとで思い返したら全部覚えていない(覚えていたらスゴイ記憶力!!)と思いますし記念にも
一堂に北海道の化石ハンターさんの秘蔵品を見られる機会はそうそうないので、貴重な冊子と思います。

引き取りに伺わせて頂いたので ブログでも書かれていましたが、最近のカニ標本などを見学させて頂きましたよ。
d0318386_22212274.jpg
同じ物を載せても仕方ないので別のものをー。
立派なサメ歯とカニー。イイですね~。
好物満載ですね。

そしてウニもー。
d0318386_22341340.jpg
イイですねー。
サスガです。私も持っていなくて欲しいな~と思ってたのをお持ちです。

次ネタのウニも私より良い標本をお持ちなので観察させて頂きました。
d0318386_22441485.jpg
他のも見させて頂きましたが、新たな発見もあり 面白かったです。
又、その辺調べて ブログに上げられたら良いな~。

あ、ちなみに1枚目の画像に映ってる茶色い物は、頂いたエキノランパスです。
ハイ、わかりましたか? 勉強しましたよね。「まんじゅう怖い」の回のマンジュウウニの一種ですよ~。


by jurijuri555 | 2018-02-16 22:57 | 化石 | Comments(2)

おやつに菓子パン

全国各地、南の方まで雪が降り、大変な事になっている所もあるようですね。
まぁ、温暖化だとか氷河期が来るとか色々と天候不順が多いので、
タイヤチェーンや雪かきスコップやスノーブーツぐらいは 非常用に用意しておいても良いと思いますよ・・・。

こちらも朝から排雪作業が入った様で、
はいはい路駐の車はよけてねー!!と作業員の方がスピーカーで叫んで回っていました。(^_^;)
今の所、ドカ雪が降った日はほとんど無くて 雪が少ない感じです。
(ちょこちょこは積もってるけど その都度除雪は入るので完璧。都会暮らしの特権(?)ですね。)

そんな訳で、ヒーヒー言って自ら除雪する回数が少ないこの冬ですが、
除雪をすると小腹が減りますよね~。
そんな時には 菓子パンなんかがおやつには手軽で美味しい・・・。

なんて持って行き方は苦しいか。(^_^;)
本日はカシパンウニ類。

カシパン類は、タコノマクラ目のScutellina亜目になります。
Clypeasteroida タコノマクラ目には
 Clypeasterina タコノマクラ亜目と
 Scutellina 亜目 があり、そこには、
  ☆Laganiformes 下目と
   ★Scutelliformes 下目があります。

   ☆Laganiformes 下目には、
     Echinocyamidae 科
     Fibulariidae マメウニ科
     Laganidae カシパン科があり、
      カシパン科には、
       Jacksonaster 属
       Laganum カシパン属
       Peronella ヨツアナカシパン属 があります。
  ★Scutelliformes 下目には、
     Astriclypeidae スカシカシパン科
     Scutellidae ヨウミャクカシパン科
      ヨウミャクカシパン科には、
         Echinarachnius ホクヨウハスノカシパン属
       Scaphechinus ハスノハカシパン属があり、
          例えばハスノハカシパンは、ここに入ります。
          Scaphechinus mirabilis  ハスノハカシパン※
ま、又覚えようとするとグルグルするので置いといて、
カシパン類の歴史は浅いのか、現世で見る物も多く、大体が中新世からの発生の様です(?)。

Scutella(スクテラ)
d0318386_15140332.jpg
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中新世~現世
ヨーロッパ、北中米、北太平洋(日本、カムチャッカ、アラスカ、西海岸)
 
 
Parascutella leognanesis
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中新世
南ヨーロッパ、地中海
 
 
Dendraster(デンドラスター)
d0318386_15230509.jpg
d0318386_15235252.jpg
  上画像が、Dendraster gibbusii
  下画像は、Dendraster granti
鮮新世
アメリカ
 
  
Encope(エンコペ)
d0318386_15373369.jpg
d0318386_15375892.jpg
Encope macrophora
中新世~更新世
アメリカ
 
 Encope grandis
中新世~現世
アメリカ

又広義でもスカシカシパン系もEncopeになります。
d0318386_16104316.jpg
d0318386_16111415.jpg
右は、E. microporaになるのかな~。産地はメキシコ。
鮮新世~現世
カリブ海・アメリカ周辺
左は、スカシカシパンですね。Astriclypeus manni
産地は長崎県だったと思います。第四紀。


Encope emarginata
d0318386_16172475.jpg
鮮新世~現世
カリブ海、南東、南米、東南アジアまで
 
 
Amphiope(アンフィオペ)
d0318386_15314253.jpg
中新世
ヨーロッパ、北アフリカ、中東、インド

なんて、似た様で奇妙な形の仲間も沢山いる。

・・・あれ、ここからが
本題で 一気に日本のカシパンまで話を持って行きたかったんだけど
ちょっと長くなりそうなので、続きを又次回に~。
(^_^;)


by jurijuri555 | 2018-02-13 17:28 | 化石 | Comments(6)

続・NTBウニ (完結編?)

前回、NTBのウニはAstrodapsis属だ。と言う結論(?)に行きつきました。
しかし、納得しながらも 微妙にカルフォルニアのAstrodapsis antiselliとは違う部分もあって、
本当に日本では記載がないのか。と調べると ちゃんとありましたー。(^_^;)
岩手県となんと沼田町からも産出の記載があり、Astrodapsis nipponicus と記されていました。
うん、やはり別種として日本固有の種とみなされていたんだな。

しかし、追って行くと 日本のは、Astrodapsisではない。その頃新属として発表されていたNipponaster属の一種じゃないか?(1952年)
とかも言われたそうだが、ご存知のようにNipponasterは白亜紀のブンブクなので、
その後、1953年にPseudoastrodapsis属が出され Nipponasterだとされたカシパン属はこちらに移された様だ。

と言う事で、Astrodapsis nipponicusは、Pseudoastrodaspis nipponicusとなった。

Pseudoastrodaspis nipponicus(シュードアストロダプシス)
d0318386_15303803.jpg
d0318386_15310999.jpg
d0318386_15312857.jpg
d0318386_15314968.jpg
ほぼほぼ、私も納得。
細かい特徴もかなりピッタリ来ました。

しかし、このPseudoastrodapsisの種として、詳細(それぞれの画像など)は出されてはいないのですが(私は見つけられていない)
 P.cf.fernandoensis Peck of Khomenko、1931年、鮮新世、カムチャッカ
 P. intermedius Nisiyama、1968; 中新世、日本
 P. nitidiusculus Nisiyama、1968; 上層の中新世または下層の鮮新統、日本
があげられていて、細かく迫ると この P. nitidiusculus がより当てはまるのではないかと思いました。

よって、とりあえずは、NTBウニは、
Pseudoastrodapsis nitidiusculus(シュードアストロダプシス ニテディスクルス) である。
と落ちつけたいが、もしかしたら P.nakatonbetsuensisとか新種になるかもしれませんよ。(笑)

まずは西山さんのP.nitidiusculusの論文を見てみたいものですね。
(Syozo Nisiyama での検索でもほとんど出てこない。日本のウニ化石の権威の様ですが。東北大学の教授とかだったのでしょうかね?)
※The Echinoid Fauna from Japan and Adjacent Region
 http://www.palaeo-soc-japan.jp/download/SP/SP13.pdf
 p86よりPseudoastrodapsisの記載有り


by jurijuri555 | 2018-02-09 16:56 | 化石 | Comments(10)

キタ---!!!!よN-Echinoidra

毎日毎日世界中のウニを沢山見て調べて歩いて脳がウニになりそうでしたが、
やっとたぶんそうだと言うのが見られてスッキリ。(笑)

の前に。

実は毎回、本題の他に 調べていると面白い事とか沢山出て来て
書ききれなくて次回に続きを書こうと省いてしまう事も沢山ある。
前回も 前々回の本題にあぶれた分の話だが さらにそれにもあぶれていた話。から。(^_^;)

マンジュウウニの回から出て来て、後で余談もしくは補足で書こうと思っていて伸ばし伸ばしになってしまった種。
マンジュウウニやタコノマクラを検索していると
Holectypus (ホレクティパス) というのが引っかかる。
d0318386_16514697.jpg
ジュラ紀~白亜紀前期
世界中から産出
よく見るマダガスカルのカシパンみたいなのもこれに当たるとされているらしい。
ほとんどがジュラ紀からの発生だそうだ。
コレってよくある私も持ってるけどコレっぽいよね?
d0318386_16535461.jpg
あ、右下のは別ネタのウニですが。(^_^;)
まぁでも細かいクビレやら肛門の位置やら違ったりするので こんなの(とか失礼だけど)でも色々あるんだな。と。
カシパンみたくも見えるが、タコノマクラ目? と並ぶ
Holectypoida(ホレクトポイダ)目? 科? だったのかも。とか又新たなの出てきたけど。(爆)
いつもの「にごし」だけど タコノマクラ「モドキ」とか「ニセ」タコノマクラとか。(苦笑)
似た物に
Philolectypus(フィロレクティプス)
ジュラ紀
フランス
とか
Coenholectypus(コエンホレクティパス)
白亜紀バランギニアン〜マーストリヒチアン
北アメリカと南米、ヨーロッパ、北アフリカ、中東、インド
とかもあって、タコマク系なのかマンジュウ系なのか はたまたカシパンになるのか謎だ。
Holectypoida科なんだろう。(爆)(爆)

で、謎のNTBのウニの話の続き。
の前に、(笑)

北海道の中新世のカシパンの事を調べていると 中新世だと言うのになぜかアイヌのページが出てきた。
まぁ、縄文時代の化石(?)の話として ぐらいで見ていたら
アイヌの集落の貝塚?だったか暮らしに関係のあるカシパンの話だったかで
(時代も違うのであまり真剣に読んでいなかった)
良く出るのはこの時代に北海道に多かった・・・ と言う所まで見て
あぁ、ハスノハカシパンね。と思っていたら
ホクヨウハスノハカシパン と書かれていて えっ!!??とソコだけビックリして見てしまった。
そもそもNTBウニの事を調べていたので 後は良く見なかったが、
mirabilisの文字は見当たらなかったので 残りのカシパンもハイイロ・・・とかだったのだろう。
なんでも他にもハスノハカシパンの類が存在したらしいが、のちにシノニムになったりして消えた様だ。
それにしても本当なら、少し前まではハスノハは存在していなかったかレア種だったことになる。
しかしその時に思い浮かんだのは、ホクヨウってなんじゃ?って事より
既出の肛門の位置の移動の話を思い浮かべると ハスノハとハイイロは、同じ所に暮らしていて交配しないのだろうか。
ちゃんと同じ種で血統をまもっているのか。
それとも本当はシノニムでたまに原始的血の濃く出る固体が 肛門が上の方に出てしまっているだけなのか。
とか考えてしまった。

と伸ばした所で、おまたせ!!

やっとそうじゃないかと思える種を見つけたよ~。長かった。疲れた。(笑)
ズバリ!!これじゃね!!??と言うのにやっと見当たりました。

まずは、Vaquerosella andersoni(バキュロゼラ アンダルソニ)
d0318386_17122928.jpg
中新世~鮮新世
アメリカ カリフォルニア州
長さ24 mm
1915年の米国地質調査所よりカルフォルニア沿岸地での新生代の小さなエキノイドと紹介され
1955年にカシパン下目Vaquerosella科としてカルフォルニア大学より発表、認識された???みたいな訳ととれたんだけど・・・(爆)
これ、かなりビンゴビンゴで近い!!
ただ、肛門の位置が真横で、おしいっ。
これは近い種にあるなとたどると ありましたー。
 
 
Astrodapsis (アストロダプシス)
d0318386_17184726.jpg
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d0318386_17190888.jpg
中新世~鮮新世 
カルフォルニア
「花紋部は通常幾分持ち上げられ・・・」と言う特徴も一致する。もちろん肛門の位置も
花弁部が全て管足孔なのも。
最大径が3.5-4cmと言うのも。
このAstrodapsis族の中には、十数種のAstrodapsisがある様だが、その中でこの
Astrodapsis antiselli(アンティセリ)が似ているが、

A. brewerianus(ブルエリアヌス)
d0318386_18162789.jpg

A. cierboensis(チェルボエンシス)
d0318386_17401516.jpg
も良く似ている。

そう言う事で、NTBのウニは、
Astrodapsis antiselli Conrad, 1856 (もしくは、その一種)と落ち着きそうです。
https://research.nhm.org/ip/astrodapsis-antiselli/

それでも太平洋を数千キロも挟み対面した日本でも出たと言う事は、記事にもならないのでしょうかね?(笑)
 
 
もう1つ おまけ話を追記。
前回ウルトラブンブクの一種を紹介したが(自分が持ってるのはソレしかなかったので)
なんでウルトラブンブク属と学名が違うのか。と思った方に。
Palaeopneustidae(又はLinopneustes)とHeterobrissus(ヘテロブリッスス)は
同義語だがシノニムとは証明されていない。ってとこでしょうか。
まったく違うとも言えないので 外されてもいない。
深海生物なので、何体も献体を揚げて研究しないとわからないのだが 難しい。
実は、2006年だったかの日本の海洋データの分類ツリーにもこの名は載っていません。
Palaeopneustesの名は記されているがシノニムや化石種としての様で
ウルトラブンブクはLinopneustesです。
海外でもHeterobrissusの学名は主に化石種に宛てられている様です。
Heterobrissus niasicusは日本に居ないとされていたか知られていなかったか。
鳥羽水族館の日記にも 見たのは何体目か。と書かれていたと思います。
なのでやはりコレは漁師さんしかしらない事実。
そして漁師さんは仕事にならない食べられない種なんて気にしなーい。たぶん。(笑)
ウニ1つにしても まだまだ沢山の謎が隠されていますね。
楽しみですね。


by jurijuri555 | 2018-02-07 05:00 | 化石 | Comments(6)

ウニ化石 補足と一人談義

ようやく少しだけ気温も緩んで 0℃あたりに・・・。
って。+にならないのかーーーーい!!(^_^;)

と思ったら 雪降ったり。
少し暖かいから湿って重い雪です。
 
 
さてさて、先日の補足と謎化石話を少し。

前回、
①Clypeasteridae(タコノマクラ科) があり、そこには
  Arachnoides 属と
 ☆Clypeaster (タコノマクラ)属があり
  Arachnoides 属には
    Echinarachnius
    Echinus
    Scutellaの3種
 ☆Clypeaster (タコノマクラ)属に
    Clypeaster japonicus(タコノマクラ) が居る ※
って書いたけど、Arachnoides 属には触れなかった。

では、Arachnoides 属ってなんだ?と言うと 一言で言うとカシパン類の事で
あれ、別にScutellina(カシパン) 亜目があるじゃん。って思うんだけど
私がいつも見ているのは、日本海洋データセンターの分類ツリーなのだが、
残されている未解説(?)の部分は、化石や絶滅種や未確認種、又は以前の分類仕様など の様だ。
突っ込んで調べていると海外サイトとかにもよく行くが、
日本で載ってる以上に聞いたことも見た事もない種も沢山出てくる事があるので
あまり踏み入れるともっと出て来そうで危ないです。(^_^;)
で、ザッと見ていると Echinusがチクチクトゲトゲのウニやシダリス・キダリス類、
Scutellaが まんまカシパン、
そしてEchinarachniusにこれ又カシパン含めたその他のウニがブッ込まれた意味の様です(?)。
これらはもちろん学名にあたるので世界共通、この単語だけで調べていると
日本の化石だけではなくて世界の化石も出て来ます。

そんな中で やはり気になるNTBのウニを色々調べていたのですが・・・
謎が謎を呼び 頭がグルグル。
唯一なるほど と行き当たったのが、森下 晶 氏の「中新世のEchinarachnius」と言う論文で、
その中に
『古第三紀~新第三紀中新世のEchinarachnius(ここではカシパンの意味らしい(?))は
小型で縦に長い。生殖孔が4つなのは通して変わらないが、花紋の型が五方なのが鮮新世では開く。
肛門が中新世では上面後部なのが鮮新世では後ろ端に来る。
これらの特徴が鮮新世以降は変異性に富み どの時代の物かがわかりづらい。』
と言う様な説明があった。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc1893/62/728/62_728_283/_article/-char/ja/
カシパンにしては全体的にやや厚みがあり、やはり雰囲気的にはタコノマクラ科に思えるが
大きさ的にはマメウニ科か?とも思う。が現世のマメウニは1cm以下で肛門の位置が真ん中に近い。
日本ではごく南方にヒメタコノマクラと言う小型のタコノマクラがおり、大きくても6cmほどだ。
そしてタコノマクラと言えば生殖孔は5つなのだ。
カシパンは4つ。ではやはりカシパンの仲間なのだろうか。
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とりあえず色んなウニを見てみたが、
Echinocyamus van Phelsum、
Sismondia occitana・・・
Lenicyamidia Brunnschweilerはイイ感じに近く感じたがマメウニだ。

唯一 おおっ!!とキラキラになりそうになったのは、
Clypeasteroida タコノマクラ目にあるらしい (どこに? ホラね。(笑))
Oligopygidae 科(なんじゃソレ)のウニだったが
アメリカの始新世のウニの様だ。(絶滅種)
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/sdb/?class=files_koseibutu&mode=show&id=748
しかし時代が始新世と言う事と どうも棘の生え方や殻板の組がまったく違う。
NTBのウニは、花紋は全て管足孔の様で棘の基盤(〇ポチ)跡は無い。
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 Oligopygus wetherbyi、Oligopygus haldemani 
 
 
いっそカシパンのAmmotrophus cyclius
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いやいや
Monostychia australis Laube
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Monostychia etheridgei
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お、中新世だし近づいたか?(笑)
ダメだ。
とりあえず、肝心のN層には記述すらなく、隣町層と似ているとされ、そちらでは
Echinarachnius sp.とされているので とりあえずそのまま・・・。
って、新種かもしれないのに誰も調べていないのかねぇ???(^_^;)
色々探したが今の所文献など見つけられない。
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もったいなーーーい。(^_^;)
書けたら自分で論文書きたいぐらいだけど 超絶おバカなので無理。
カシパンとタコノマクラの中間的なもので、
上記の様に時代的に(?)変化していた過程のウニで、絶滅種なのかもね。
 
 
変化(へんか)、変化(へんげ)・・・と言うと・・・。
 
実はいつも謎に思っていた事。
先日の波猫さんのコメントから 「ウニは巨大にはならないのか。」
について。(笑)
まずはそもそも 「成長」とか「変態」とか「脱皮」とかのメカニズムの不思議が納得いかない。
人間(動物)が成長するのは、中身の骨が大きくなるのに合わせて
細胞も増やして軟体も大きくなるのはわりと簡単に納得が行く。
脱皮も 別の大きな体を中で作っておいてブヨブヨにたるませておいて
外に出てから伸ばして完成させるのは とりあえずスゲーな。とは思うけど
良く出来てるな。と納得出来る。
一番理解しがたいのは、外側に骨を持ってる生き物だ。
脱皮して今の骨を捨てるのはわかるにしても 硬い骨のどこをどう成長させるのだろう。
人間の成長を考えた時、成長期に足の骨とかギシギシして痛んだ思い出はありませんか?
その時、どこが痛かったんだろう・・・。
年寄りじゃないけど 一点的に考えるとやはり膝とか 骨の継ぎ目じゃなかったかなぁ?と。
大腿骨の真ん中だったかしら。(笑)
いや、やはり普通に考えて「継ぎ目」を作っておかないとソレは難しいんじゃないかとも思った。
つまり、ウニにしても殻板の継ぎ目がないと ドコを伸ばして良いのかは難しい。
一ヵ所だけを伸ばすのは形状が変るし 全体的に大きくなるにはそれぞれの1枚の殻板を拡大するしかないのだ。
そう考えれば 人間だってあちこちと頭蓋骨でさえ継ぎ目があり、成長した顎に合わせて乳歯から永久歯に生え変わる。
大きくなるのに「継ぎ目」が必要なのはわかったが、その継ぎ目が後々弱みになるのも 仕方ないのかな。(爆)
(人間の場合は老化で痛む。ウニは死ぬとバラける?(化石になりづらい))
では、続いてやっと どれだけ巨大に の話。
人間だって、どんなに成長しても2mちょっと。
身長3mだとか5mとか言う人の話は聞いたことない。
それでも昔に比べると 敵も少なく食べ物も豊富で大きくなれる様になった事だろう。
身長が無くても「道具」があるから高い所にも届くしねー。

考えてみれば、恐竜もアンモも巨大になった者は絶滅している。
巨大化したら種の終わりなのかもしれない。(極論か?)(^_^;)
まぁ、ほどほどを知っている コントロール出来る種がヒッソリと長生き出来るのかもしれない。
ライオネスブンブクとかで15cmオーバー。
ウルトラブンブクは20cmとかになるらしい。
北米だかどこだかでは巨大なムラサキウニの仲間がいるらしいですよね?

しかし先日もコメントで書いたように
タコノマクラは強化柱が沢山あるが、カシパンは薄くて割れやすそうだし
ブンブクもホンウニ類も中身スカスカで衝撃に弱そうだ。
ウニにしても 20cm程度がヤバイヤバイ!!なサイズなのかな?(笑)

大きくなると隠れる岩場(隙間)が少なくなる。
目立てば敵に襲われる。
身を守る棘を発達させるか 諦める(敵の少ない場所(深海など?)で生活する)のだろう。
実際、ブンブク類の中でも巨大化するウルトラブンブクは砂にほとんど潜らないらしい。
堂々と 海底をもじょもじょ歩いている。
こちら ウルトラブンブクの一種。
d0318386_19493815.jpg
Heterobrissus niasicus と
鳥羽水族館では紹介されていました。http://diary.aquarium.co.jp/archives/14219
http://diary.aquarium.co.jp/archives/14235
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デカイ棘の生え跡が見れます。
しかし「あばた(傷痕)」の様なウッスラな感じのも多い。
棘自体はなんだか大きそうな感じの基盤で、
これは、「速い」と言われる種のブンブクにみられる棘の付け根痕。
普通の棘より長くて太い(?)。
ハゲってる所をみると
深海に住み 敵が少ないので身を守る棘と言うより 移動に使う棘の様だ。
素早く自在に動けるのかもしれない。
他の例もあげると
これはヒラタブンブクの殻。
d0318386_19581896.jpg
大きな棘跡が両サイドにある。(この殻も持ってるが面倒なので又全て借り物の画像で・・・(汗))
これが生前の姿。
d0318386_19593271.jpg
こんな風に長い棘がそこには生えています。
 
こちらは似たオニヒメブンブクの画像だが、長い棘でワサワサ砂を掻いて潜ったり、砂の上をサッサカ走る。(笑)



で、ウルトラブンブクと言うと よく「ヘンゲブンブク科」と書かれている事もありますが、
これ又上記分類ツリーでは、
ブンブク目ヘイケブンブク科、ウルトラブンブク属・・・と書かれています。(^_^;)
変化なのか 平家なのか。

何から変化したの?と言われると 確かにね。なので、生物に付けがちのゲンジやヘイケの
平家ではないかと思います。
 


by jurijuri555 | 2018-02-05 20:27 | 化石 | Comments(4)

タコの枕はCaCO3+Mg

みなさんの愛用の枕は何ですか?
ソバ殻・ウレタン(高・低反発)・パイプ(プラチップ)・羽毛・・・
ちなみに私は羽毛派ですが、低めが好きなので自分で抜き取り調節したものです。(^_^;)
枕も敷布団も色々とアレが良いコレがイイと言われますが、何を使っても長期間使うとやっぱりイマイチ。
人生の1/3は睡眠 と言われ大事にしたいものですが、なかなか完璧な物はみつかりません。
ま、それは難しい物として 言うならば人生のパートナーだって完璧とは言いがたい訳で
身の回りの物事全てに置いて いた仕方ないですからね・・・。コソッ (爆)(爆)
そんなパーフェクトな事に恵まれている人は極々わずかでしょう。(^_^;)

で、本日はタコノマクラ目の中のタコノマクラ科の化石。

「タコノマクラ」とは本当に蛸の枕にされているのか と言うと そうではなくて、
前にもチラと書いたことあると思いますが、昔はヒトデやカシパンを表す表現として使われていたそうです。

いつも思いついたまま 自分だけがわかっている部分を抜粋して書いたりするので
専門家やキチンと調べている人などには叱られてしまいます。(^_^;)
なんとなく、大事なトコだけ拾って知ってれば良いかな~。って感じなのですが、
正式に伝えようとすると 順序や列式は大事ですよね。(汗)
 
順序良くツリーにすると
Clypeasteroida(タコノマクラ目)には、
    Clypeasterina 亜目と
  ★Scutellina 亜目があり、
 
    Clypeasterina 亜目には、
   ①Clypeasteridae(タコノマクラ科) があり、そこには
     Arachnoides 属と
    ☆Clypeaster (タコノマクラ)属があり
     Arachnoides 属には
       Echinarachnius
       Echinus
       Scutella  の3種
    ☆Clypeaster (タコノマクラ)属に
       Clypeaster japonicus(タコノマクラ) が居る ※
            他にもヤマタカタコノマクラなどの種もね。
で、★Scutellina 亜目 には
    Laganiformes 下目と
   ☆Scutelliformes下目があり、
 
    Laganiformes 下目に
     ② Fibulariidae(マメウニ科)と
     ③ Laganidae(カシパン科)がある。
    ♪Echinocyamidae 科には、
      Echinocyamus(ボタンウニ属)がある
   ☆Scutelliformes下目には、
     ④Astriclypeidae(スカシカシパン科)
     ⑤Scutellidae(ヨウミャクカシパン科)
 
わかりやすく言うと タコノマクラ目の中にタコノマクラも姿が違うカシパンも居て(広義の仲間)
①タコノマクラ科~⑤ヨウミャクカシパン科までの5科が含まれる。となるが、
普通、『ボタンウニ』の事を「タコノマクラ目マメウニ科 ボタンウニ」と表すが、分類ツリー上ではボタンウニ科と言うのが存在している。
(つまり本当は6科?)
こんな風にあるものないものを表すかは、その時の表現の考慮にもよるだろうし
今はDNA(ゲノム)回析が進み 今までと違う新しい科が出来たり又は今までの科から別の科に移されたりする種も少なくない。
★や☆は行間が離れたので目で追いやすい様につけたただの印で、
※が個々の生物の個種名(種名種小名の2連の物)になる。

とか書くと 情報量が多過ぎておバカな私はいっぺんには頭に入らなくなってしまうので略したりするのですが。(汗)
まぁ、ゆっくり見て噛みしめれば なるほどね。ってなトコでしょうか。
でもここまでだけで手いっぱいお腹いっぱいになった気がしてしまいますね。(^_^;)

それでは早速化石の主な種を。

Clypeaster (クライピスター)
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新第三紀 中新世~現代

化石~現世まで合わせて(?)ザッと私が見ただけでもClypeasterがつくのは45種以上のタコノマクラが存在し、
MyophymaやEurycoilaなどの近似種があった。
形も微妙に違い、高さも山の様に高い厚みのあるものから カシパンの様に薄いものまで。

そして私が所持しているのは、こんなので
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産地はモロッコ。
何という種か知りたかったのだが、検索した中では確定出来る物はなかった。
Clypeaster laganoidesに似ているかな?とは思ったのだけど・・・。
どちらかと言うと横長タイプで珍しい(?)が 厚みはごく普通の種。
いまだに Clypeaster sp. のままで可哀相な子だ。

ちなみによく見る現世種のものは、上にも書かれているが Clypeaster japonicus
アメリカの少し膨らんだ種は、 Clypeaster rosaceus
和名(?)ではアメリカタコノマクラとか言うらしい。(笑)
あと日本では、深海にヤマタカタコノマクラと言う種が知られており、これは私も所有しているが、
ヒメタコノマクラと言う小型のものも居るそうで、こちらはまだ持っていないので是非欲しいと思っています。
あ、もちろん他タイプの化石もね。(^_^;)

で、蛸の枕、ウニの殻の成分は炭酸カルシウム、鉱物で言うとありきたりに方解石、カルサイトだが、
貝殻等とちがうのは、マグネシウムを含む事。
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ウニの棘や殻自体がステレオム構造になっていて スカスカなんだけど強度を保ち真っ二つに折れたり割れたりするのを防いでいるらしいのですが、(殻板の継ぎ目では外れやすい)
この画像の一番下の様に全体の骨格自体もさらに強度化が図られている。(?)
より進化した構造体だ。
と言うのは、カシパンもわりとこれに近い構造になっているが、ブンブク類もホンウニ類も中身はスカッスカ。
まぁ、バフン系は中身いっぱいの大きさの歯(アリストテレスの提灯)が大黒柱の様に入っているが
死んだ後には心もとない。
こうして見ると タコノマクラは一番進化したウニであり、化石にも残りやすいんじゃないかと思われるがどうでしょう。(^_^;)
そんな硬そうな枕が蛸さんのお好みなのでしょうかね。
(って、だから枕にはしていませんが。(笑))


by jurijuri555 | 2018-01-30 16:35 | 化石 | Comments(8)

まんじゅう怖い?

寒い毎日ですねー。
冬ですから。
とはわかっているけど、震える 真冬日の続く北海道です。

そんな寒い日は暖かい家の中で熱いお茶をすすりながら
甘~いお饅頭(あんまん?)でも食べたいですね・・・。
なんて話ではなくて、ウニ化石の続きで いよいよ(?)マンジュウウニ編です。
 
 
の前に 前回、ウニの同定についてチラとお話出しましたが・・・。
改めて 特に追記もございませんが、ウニの判別には、
d0318386_05230033.jpg
まずはこの様な所を見る様です。(例はブンブクですが)
口や肛門の位置や形、花紋の形や長さ、生殖孔数、管足孔の数等、
そしてそれらを取り囲む骨格(殻板)の数や形・・・となって行くのでしょうね。

・・・しかし、これはオオブンブクですが、(画像のウニ)
お腹の殻板見るとムズムズしてしまいます。
ズリズリ引きずって(?)歩く部分なのでソリの様になっています。(笑)
(同じブンブクでも裏側(お腹側)の模様と言うか殻板の組みが違いますよ~。今まで出した画像も見てみて下さいネ。)
ウニの暮らし方により、それぞれのウニには色んな特徴があり こんなウンチク(?)を知るとウニの面白さが倍増します。
又それはおいおいに書いていくとして、
今更ですが、ブンブクの英名 ハートウニとは、心臓形のウニの意で、棘を取り去った殻の形にちなみます。
現世は、大きさは2~20cm。色は茶色または紫色のものが多く、白っぽいものもある。
普通のトゲトゲチクチクのいがぐり型のウニと異なる点は、体が左右相称で前後の区別があること。
殻上面に呼吸のための花びら模様があること。餌を咬み砕くための口器、つまりウニ特有の「アリストテレスの提灯(ちょうちん)」を持たないことなど。
口は殻下面の前方に、肛門は後端に位置し、棘は多少とも後ろ向きに曲がって生えている。
ほとんどのものが砂泥中に深く潜って生活し、砂泥中の微生物や腐食物を餌としている。
日本近海からは約40種が知られる。
 
 
で、改めて本日は マンジュウウニ。
見かけが饅頭のようなウニなので・・・、と良く言われるが、盛り上がった半球形でドーム型のものもいる。
の殻の上を微小な棘が一面に覆っている。スリスリしたい・・・♪(爆)
殻径5~6cm、高さ3cm、棘長1mm未満。と言うが・・・。
d0318386_11354414.jpg
 前にうちに来た子は直径10cm以上あったけど。(^_^;) ま、フィリピン産ですけどね。(上記サイズは日本の話かも)
全体に淡黄色。日本では相模湾から九州に至る水深100~200mの海底に産する。
本種はウニの特異な1グループ、マンジュウウニ目に属し、近縁のものは化石として多産するが、現生種は数が少ない。
外観は一見ブンブク類に似ているが、殻の周口部縁に5個の隆起物があることによって識別できる。そうです。(^_^;)
このマンジュウウニ目には、マンジュウウニ科・ミナミマンジュウウニ科・オオマンジュウウニ科があるが、
マンジュウウニ科には、 Echinolampas , Conolampas , Vologesia の3つの属がある。
 
 
Echinolampas(エキノランパス)
d0318386_06222657.jpg
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d0318386_06234205.jpg
d0318386_06144294.jpg
ちなみに4枚目は現世(の殻)?
古第三紀 始新世~現代 産地は世界中。
比較的なだらかなドーム型。
日本のヨシワラマンジュウウニ(千葉県 中新世-鮮新世)もこの種。
 
 
Conolampas (コノランパス)
d0318386_06350535.jpg
d0318386_09241837.jpg
d0318386_09244620.jpg
同じく ~現代までの生きた化石
もちろんこちらも化石が出ており、インド太平洋およびカリブ海より産出
花弁の長さや体の盛り上がり(厚み)が違う。
エキノランパスよりコノランパスの方が円形で背が高く全体的にも丸い。

そして下2枚の画像が手持ちのマンジュウウニと思われる化石だが、
左上はエキノランパス(産地:アメリカ)っぽく、
右上は厚みがかなりあるのでコノランパスかと思う(産地:フランス)。
下2個は同じ物の様に思うが上から見ると丸くてコノランパスっぽいが厚みがないので不明。
産地は左下がツヤツヤなのがアルアルだがマダガスカルで右はドイツ。
ドイツのはもう少し削ってクリーニング出来そうなので裏側が見えると同定出来そうだ。
 
 
Vologesia(ボロジェジア)
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カンパニアン~マストリヒチアン
ヨーロッパ・イランなど
卵型ドーム。
   
 
似た物に Echinocorys(エキノコリス)
d0318386_07201909.jpg
白亜紀 チューロニアン~古第三紀 暁新世
ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア、オーストラリア、アメリカ、カリブ海諸国などより産出。

や Echinoconus(エキノコヌス)
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白亜紀 アルビアン辺り?
フランス

があるが、上記は裏の骨格からブンブク系に見え、ブンブク「モドキ」とか系に思われるが 不明。
又下記は、裏だけ見るとタマゴウニの様にも見えるが、絶滅種(絶滅亜属?)の様です。
 
 
加えて、似た様なつづりで Rhyncholampas (リンコランパス)
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白亜紀 マストリヒチアン
世界中あちこち
 (以前「リコランパス」で既出。向こう側のつづりミスと思われる。リンコランパスが正解。)
も似ているが、お尻の穴が殻の上部に来ているので、こちらも違う種。
こちらもマンジュウ目系の絶滅科か属かもしれないですね。和名で言うと ニセマンジュウウニとかマンジュウウニモドキとか。(笑)
 


by jurijuri555 | 2018-01-26 17:39 | 化石 | Comments(6)

ハートのおまけでハートが驚愕

本州の方でも雪が積もり、大変な事になってる様子ですが、
北海道も昨日から寒いです。
午後からは風も強くなり荒れて来ましたよ。
そんな天気に凍えそうなハートがドキドキしそうな展開のウニ化石、
その続きのおまけ(?)を記します。

本当は、やっとこメジャーなブンブク類の紹介とまとめが終わった・・・と思い
今日は次の種に進むつもりだったのですが、なかなか簡単には行かない感じに。(^_^;)

まずは、初回にハートウニとしてリンシアと共にヒラタブンブクのLovenia(ラベニア)を紹介していたが、
d0318386_13394921.jpg
d0318386_13400297.jpg
中新世(~現世) オーストラリア産
日本にも生息しているので化石が出てもおかしくないと思うのですが、
海岸漂着でもわりと殻が薄いので割れている事も多い様なので 条件があわないと残りにくいのでしょうかねぇ?

似た種としてオニヒメブンブクの化石も出ている。
Eupatagus(ユーパタグス)
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古第三紀 始新世~現代
産地は 世界中

どちら(ヒラタ・オニヒメ)も やや平べったい型のブンブクですね。
もちろん現世の殻は持っていますが、化石のコレが欲しくて
いや普通に大量に出回っているのですが、現世殻とおなじ様に海外輸入は時期があって、入る時はガッと入り又しばらく入荷しない・・・のループで
欲しいと思った時に国内業者に在庫が無かったりして、
チッ、直買いするか。と思ったら少し色々と危うい感じになったりで滞っています。(^_^;)
結構キレイなの出るので、現世と並べて「どっちが化石だ!?」って画像でお届けしたかったのですが・・・。(笑)

てな所で次の型種に行くつもりでしたが、フト調べている途中で
Macraster(マカラスター)
d0318386_13550817.jpg
d0318386_13553025.jpg
d0318386_13554396.jpg
白亜紀 アルビアン-セノマニアン 
産出地 アメリカ・西ヨーロッパ

なんて新たなハートウニの種を見かけたりして、
あれ、そう言えば 現世種って世界で900種近く、日本近海で180種程が生息している(ウィキでは世界で870種と書かれているが深海にはまだまだ未定種も居るので)が
ウニの化石って、何種ぐらい発見されているんだろう・・・。と疑問に思い、調べようとしたがどう検索して良いかも上手く行かず、
とあるページに(化石全部の話として)現世種よりは少ないと思われがちだが絶滅種もあり欠片のみの化石で個名を付けられない物もあるので 現世よりは多かったと見ても間違いない。みたいに書かれていて、
ウニ化石で種名数だけをザッと見ても(とても数えられない)数千はある様です。(^_^;)
(もちろん間違いやシノニムなども多数あると思いますが)
なにせこのマカラスターだけでも18種の種小名数がある様ですから・・・。

しかしパッと見、ヘミアスターとどう違うのかもわからんが、どの花弁が長いだの短いだの口の周りの殻板がどーだのこーだのと細かい所で分けられる様で
現世でもわからなくてチンプンカンプンなのに 良くない状態のも多い化石で細かく分類して行く作業とか
本当に大変なのがわかります。
やっぱり、短気で雑な性格なので学者とか向かないわー。(苦笑)
 
 
そんな事で 今後も紹介・まとめ して行くのは、良く見る種 とか、持っている種とか
適当な「抜粋」で載せてるだけ。と軽く見て下さい。


by jurijuri555 | 2018-01-23 14:37 | 化石 | Comments(6)